五島うどん 長崎・五島列島の郷土料理 長崎の美味しい食べ物
公開日: 2008年6月12日 | 最終更新日 2019年11月23日
長崎の三大麺料理
古の渡海人に想いを馳せる
長崎には全国にその名を轟かす有名な麺食が三つある。一つが長崎ちゃんぽん、もう一つが島原の手延べそうめん、そしてこの五島うどんだ。
大陸に旅立ち、そして帰ってくる「遣唐使船」の最終寄港地であった五島。この五島うどんは、その遣唐使とともに伝えられたとも言われている。また、元寇のときに捕虜になった大陸人が伝えたという説もある。遥か昔のことゆえ、諸説紛々ありながら、大陸と日本を結ぶ中継地であった五島を経由して、日本全国へ「麺作り」「うどん作り」が伝わった可能性を考えると「歴史のロマン」を感じずにはいられない。
そんな「日本の麺の発祥の地」とも言えるこの五島のうどんは、讃岐うどん、稲庭うどんと共に日本三大うどん(水沢うどんを含める諸説あり)の一つにも数えられている麺通絶賛のうどんだ。以前は島外流出量もそう多くはなく「幻のうどん」とも呼ばれていた。
「五島うどん」の美味しさの秘密は、何よりもまず綺麗な海から採れる塩。そして豊かな自然にはぐくまれた水。また手伸べをする時のひき油として、五島で採れる椿油を使う為、独特の風味をもつ。その製法はそうめんとも似ていて、日本の麺文化を考える上でも五島が大変重要な地であることは間違いない。
五島の手延べうどんは丸みがかっていて、大変コシがあり、細身。つるつるっとしたのどごしが身上だ。一般的な、丼にツユと共に盛り付けて食べる食べ方もあるが、五島うどんならではの食べ方として、別名「地獄炊き」ともいわれている食べ方がある。大釜で茹で上げた麺を各自でとり、醤油や、あごで取ったダシのつゆ、また生卵に絡めて食べるという豪快な食べ方だ。
Japan web magazine’s recommend
地獄炊きうどんが人気
ふくえ竹酔亭 DATA
- 場所: 長崎県五島市籠渕町2126-1
- 交通: 福江港からタクシーで10分
- 駐車場: 有り
- 営業期間: 通年
- 営業時間: 11:00~14:00(L.O)
- 休み: 火曜日
- 料金: 竹酔うどん 680円
- 問い合わせ: 0959-72-8150
素材を活かし、丁寧に仕込んだ料理が手頃な料金で楽しめる。
いけす割烹 心誠 DATA
- 場所: 長崎県五島市福江町10-5
- 交通: 福江港から徒歩
- 駐車場: 有り
- 営業期間: 通年
- 営業時間: 11:00~14:00、17:00~22:00(予約制)
- 休み: 無休
- 料金: 五島うどん550円・びっくり弁当 1500円・サザエ釜飯 1370円・刺身盛り合わせ 1680円・いかそうめん 650円
- 問い合わせ: 0959-74-3552
喫茶コーナーで食べることの出来るうどんが美味。
福江武家屋敷通りふるさと館 DATA
- 場所: 長崎県五島市武家屋敷2-1-20
- 交通: 福江港から徒歩10分
- 駐車場: 有り
- 営業期間: 通年
- 営業時間: 8:30~17:00(7・8月は~18:00、郷土民芸の実演・見学は10:00~16:00、体験は10:00~15:00)
- 休み: 月曜(祝日の場合は翌日休、2・7・8月は無休)
- 料金: 五島うどん500円
- 問い合わせ: 0959-72-2083
中通島にある五島手延べうどんの老舗ますだ手延製麺の直営店
五島うどん竹酔亭本店 DATA
- 場所: 長崎県南松浦郡新上五島町七目郷499-1
- 交通: 有川港より青方方面へタクシー10分
- 駐車場: 有り
- 営業期間: 通年
- 営業時間: 11:00~15:00(L.O)
- 休み: 第一水曜日
- 料金: かけうどん 420円・ 地獄炊きうどん 780円
- 問い合わせ: 0959-42-0821
中通島にある五島手延べうどんの製造工程などを見ることが出来る観光スポット
五島うどんの里 DATA
- 場所: 長崎県南松浦郡新上五島町有川郷428-31
- 交通: 有川港からすぐ
- 駐車場: 有り
- 営業期間: 通年
- 営業時間: 11:00~14:00(体験は10:00~12:00、物販は8:30~17:00)
- 休み: 無休
- 料金: 地獄炊き定食 1000円・かけうどん 420円・波の絲(乾麺・だし) 4人前735円・角煮うどん 680円・五島うどんづくり体験(要予約) 大人1500円、子供1000円
- 問い合わせ: 0959-42-2655