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山中湖

山中湖

富士五湖最大の湖

ほんの少し風が吹いて、さわさわっと波打った後、水面はまた静かで穏やかな表情へと戻っていく。鏡面のようなその静寂は、空の色を映し出して、自身の色を変えていく。ゆったりと浮かぶ雲。涼やかな風。対岸に見える山の稜線と空の境目は滲みながら徐々に混じり合っていく。世界は刻一刻とその表情を変えていく。

東京から約二時間。富士山のふもとにある山中湖の朝は、静かで清らかな美しさに満ち満ちていました。

昨日までの喧騒が、明日からの賑やかさが、いやいや、ほんのすぐそばにある、日本一高い山で繰り広げられているであろう興奮と躍動がまるで嘘のように、そこには穏やかで優しい風景が広がっていたのでした。

山中湖

富士山の東北麓、富士山頂から直線距離にして約13キロメートルの場所に清らかな水をたたえる山中湖は、富士山が噴火したことによって出来上がった富士五湖の一つ。

面積約6.8平方キロメートル、最大水深は13.3メートル、水面の標高は980.5メートルと富士五湖の中ではもっとも高い場所(国内第三位)にあり、かつ最も大きな面積を誇ります。

富士五湖のほかの4つの湖(本栖湖、精進湖、西湖、河口湖)が自然流出する川を持たない「内陸湖」と呼ばれる湖であるのに対して、山中湖は桂川(相模川)の源流となっている湖。

2011年に「富士五湖」の名で5つの湖すべてが国の名勝に指定され、2013年6月には「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一部として、本栖湖、精進湖、西湖、河口湖と共に世界文化遺産に登録されました。

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山中湖
山中湖
山中湖

夜の山中湖畔

山中湖

  
   

山中湖
山中湖

冬の山中湖と富士山

山中湖

コブハクチョウがご挨拶

山中湖
山中湖
山中湖
山中湖
山中湖
山中湖

山中湖と周辺

風光明媚で夏でも涼しい山中湖周辺には別荘やホテル、旅館、民宿、会社や学校の保養施設が数多くあり、年間400万人を超える観光客が訪れます。

釣りや貸しボート、ヨットなど、山中湖を楽しむサービス・施設も充実しています。

長池地区

山中湖の北側に位置する長池地区には民宿、ペンション等が数多くあり、部屋から富士山が見える宿も多くあります。山中湖と富士山を見ながら、雄大な風景と散策を楽しめる東海自然歩道が通っており、アヤメ、アザミ、野バラの群生を目にすることも。

平野地区

山中湖の東側に位置する平野地区には、山中湖で初めての天然温泉の温泉施設・石割の湯のほか、山中湖交流プラザきらら、山中湖スポーツセンターといったスポーツ・レジャー施設、ブラックバスや、ワカサギなどの釣りを楽しめる施設が点在。高指山、石割山、三国山などを歩くハイキングルートもあり、パノラマ台など、富士山を愛する写真家の撮影スポットとしても知られています。

旭日丘地区

山中湖の南側に位置する旭日丘地区は、御殿場方面からやってくるとはじめにたどり着くエリアで、ホテルやペンションなど宿泊施設が立ち並びます。

貸しボートやキャンプ場、レンタサイクル、釣りの施設などが点在、山中湖の南側のウォーターフロントとして、水上スキーやウェイクボード、釣り、ヨットなど、様々な水上スポーツ・レジャーを楽しむことができるようになっています。

山中地区

山中湖の西側に位置する山中地区は、ホテル、民宿等の宿泊施設が立ち並び、お土産屋や食事処、レンタルボートの店なども多いエリア。山中湖村役場があるのもここ。テニスコート、わかさぎ釣り用大型ドーム船、バス釣りボート、遊覧ボート、貸し自転車などのサービス、施設も充実しています。PH9.7の高アルカリ温泉・紅富士の湯や山中湖で唯一の乗馬クラブも。

山中湖花火大会報湖祭

例年8月1日に開催される祭りで、順次行われる夏の富士五湖祭の先陣を切って開かれます。

大正時代、東京帝国大学(現・東京大学)の学生達が、山中湖畔の寮を訪れた際、湖で花火を打ち上げたのがその始まりとされ、昭和8年には徳富蘇峰が「報湖祭」と命名。以来、湖に感謝し、祈りを捧げる祭りとして行われています。湖畔の4つの各地区でそれぞれ様々なイベントが行われ、湖のどこからでも花火大会を楽しむことができるようになっています。

山中湖へのアクセス

車で

車で山中湖へアクセスする場合、中央自動車道を利用するルートと東名高速を利用するルートの二つのルートがあります。

中央自動車道を使う場合、大月JCTから河口湖方面へ。東富士五湖道路を経由して山中湖ICで降り、国道138号線で山中湖に到着します。所要時間は渋滞がない場合で東京起点で約1時間半~2時間ほど。

東名高速利用の場合は、御殿場ICで国道138号線に入り、須走ICから東富士五湖道路経由で山中湖ICで再度国道138号線へ。こちらの平均所要時間は東京起点で約2時間。どちらのルートも周辺に観光スポットが点在しているので、訪問予定のスポットおよび、その日の渋滞予測や実際の渋滞状況によって、中央道ルートか東名高速ルートを決めるとよいでしょう。

注意事項として、国道138号線は交通量が多いにもかかわらず片側一車線の箇所が多く、週末や平日の朝夕は大変混雑するので、その時間分を考慮すること。

渋滞の状態によっては、臨機応変にルートを変更できるように計画を立てるのもおすすめです。

バスで

山中湖へは新宿駅西口、東京駅八重洲口、横浜駅西口、名鉄バスセンターなどから高速バスが出ています。所要時間は新宿からなら約135分。自家用車やレンタカーのような自由はないですが、例え渋滞に巻き込まれても休んだり眠っていることもできますし、皆でビールやお酒を楽しんでから帰路につくことができるのも魅力。

京王バス | 富士急行

電車で

電車で山中湖へアクセスする場合は、車と同じく、中央線経由と東海道線経由の二つのルートがあります。

中央線の場合、新宿から約90分で大月駅へ。富士急行線に乗り換え約50分、富士山駅下車。そこから富士急の路線バスで25分で山中湖に到着します。

東海道線の場合は東京駅から約80分で国府津駅。御殿場線に乗り換え約60分で御殿場駅へ。御殿場駅から富士急行の路線バスで約40分で山中湖。または小田急新宿駅から小田急線で御殿場へ約90分。御殿場駅から富士急行の路線バスで約40分で山中湖へ。そのほか三島駅などから山中湖方面へ富士急行バスの路線バスがでています。

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Japan Web Magazine 編集部

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