熊本県

熊本県の記事・ページ

熊本県の自然・観光スポット

阿蘇山

世界最大級のカルデラを持つ山、阿蘇山は九州は熊本に聳える活火山。南北25km、東西18kmという巨大なカルデラの中に現在は農地が切り開かれ人が住んでいる。一般的に呼ばれる「阿蘇山」という山はなく、正式には阿蘇五岳とよばれる高岳(1,592m)、中岳(1,506m)、根子岳(1,408m)、烏帽子岳(1,337m)、杵島岳(1,270m)の総称。このうち中岳は現在でも活発な活動を続けていて、ガスの状態などによっては火口付近はしばしば立ち入りが規制される。巨大なスケールで繰り広げられる雄大な光景もさることながら、火口部の荒々しい迫力には圧倒されただ息を飲む。エネルギッシュな地球の鼓動を目の当たりに出来る場所だ。

根子岳 (阿蘇五岳)

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白川水源

古くから不老長寿・諸病退散の水として、地域の人々に大切にされてきた湧水。一年を通して水温14度前後の水が毎分60トンも湧き出す、阿蘇山麓の中でも代表的な水源で、日本の名水百選にも選ばれている。

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天草

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熊本県の神社・仏閣

幣立神宮

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二瀬本神社

阿蘇市から宮崎県小林市へ至る国道265号線の二瀬本隧道付近から少し入った所に鎮座するのが二瀬本神社。阿蘇神社のご祭神阿蘇十二明神の中の三宮国龍命外七柱を祀る神社として、安和年間(968年から970年)に創建されたと伝えられる。
高さ20メートル、周囲3メートルを超えるような巨大な杉やケヤキが立ち並ぶ境内は、圧倒的な包容力と心穏やかになるような落ち着いた雰囲気に包まれている。毎年1月には火災除け祈願として始められたと伝えられる、夜を徹して舞われる神楽「夜渡神楽」が催される。境内にある高さ26メートル、樹齢800年のスギは、山都町指定天然記念物に指定されている。

白川吉見神社

日本三大楼門で知られる肥後国一の宮・阿蘇神社の末社として造営された白川吉見神社は、古くから水の神として崇敬されてきた神社で、「みつはのめ神」(弥都波能売神(みづはのめのかみ・古事記)= 罔象女神(みつはのめのかみ・日本書紀)という水神を祀る。日本の名水百選にも選ばれている白川水源の湧水地が白川吉見神社の境内にある。

長野阿蘇神社

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熊本の温泉

人吉温泉

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黒川温泉

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地獄温泉

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熊本県の城

熊本城

日本三名城の一つと言われる熊本城は石垣作りの名人、築城の名人と言われた加藤清正によって築かれた城。築城は1607年。数多くの戦(いくさ)に赴き戦い抜いた清正がその実戦経験を生かし、随所に様々な防戦防衛攻撃の為の工夫が凝らされている。その麗しさで名高い松本城に触発されてデザインされたともいわれる熊本城。黒く塗られた外壁が印象的だ。その雄々しく力強い色姿は空に映え、遠くから見てもその存在感は際立っている。

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人吉城

県南部、温泉が湧き、昔ながらの風情と趣が今もそこかしこに残る町「人吉」の、球磨川と胸川が交わる場所にある城が人吉城だ。平家の家臣、矢瀬主馬佑が支配していたこの地の地頭に任ぜられた源頼朝の家臣であった相良長頼が城を築いたのがその最初と言われる。大手門脇に多聞櫓とそれに続く長塀、隅櫓が復元されている。春は桜、秋は紅葉の名所として知られる。

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熊本県の古い町並み・名所・旧跡・歴史観光スポット

通潤橋

阿蘇の外輪山の南側、美しい田園風景の広がる地にある石組みの堂々たる橋が、1854年(嘉永7)に完成した日本最大の水道橋「通潤橋」(重要文化財)だ。長さ約75m、高さ約22m。

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熊本の食べ物

熊本の郷土料理 / 熊本グルメ

「火の国」として知られる熊本は、一方で名水100選にも選ばれた白川水源や菊池水源、轟水源、池山水源(同一県内で4箇所選ばれているのは熊本県と富山県のみ)に代表される清らかで美しい「水の国」でもある。特に中心都市熊本市は70万人を越える人口を抱えながら、市内で消費される水を全て地下水でまかない、日本一の地下水都市を謳う世界的に見ても稀有な都市なのだ。その豊かで綺麗な水は、もちろん人のみならず、作物をも元気に育てる。阿蘇山を始めとした山々、有明海、八代海(不知火海)、東シナ海に囲まれた多彩な環境、豊かな自然に育まれた新鮮で力のある海の幸、山の幸。それらから生み出される様々な美味なる品々。かつては藩外不出だった名物料理や、新鮮素材で作られる寿司、刺身、汁物。長年に渡り世代を超え家庭に伝わってきた郷土料理の数々。魅惑の熊本の味。熊本の郷土料理

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馬刺し

熊本のグルメといえば、まず馬刺しを思い浮かべる方も多いだろう。国内では熊本のほか、長野、山梨、福島、山形、青森の一部地域で主に食される馬肉は、牛肉や豚肉に比べて低カロリーで低脂肪、コレステロールも少なく高タンパクなことから、以前から健康食としても注目されている食材。その馬肉のもっともポピュラーな食べ方が馬刺しだ。特に熊本では新鮮な馬の肉が手に入りやすい事から、馬刺しが良く食べられ、食べられる部位の種類も多い。

馬刺

ガラカブの唐揚げ

ガラカブとはカサゴ(ガシラ)の事。赤褐色~山吹色の体と大きめのヒレを持ち、一目でそれとわかる少々派手な見た目をした、煮付けにしても唐揚げにしてもおいしい魚だ。中でもアヤメカサゴのことを、熊本ではガラカブ(またはアラカブ)と呼ぶ。ガラカブは食欲が旺盛で比較的釣りやすいので、釣り人に人気の魚だが、食事処や飲み屋に足を運ぶ人たちにもまた人気の魚だ。メニューに載っていても品切れの事もままあるほど。魚は見た目が拙い魚ほど美味しいという定説通り、大変味の良いことで知られていて、引く手数多なのだ。特に、このガラカブを背中側から開き、唐揚げにしたものにちょいと塩を振り、手で持ってばりばり食べると、もう最高。勿論、刺身、味噌汁、煮付けに塩焼き、照り焼きも美味。

ガラカブの唐揚げ

辛子蓮根(からしれんこん)

旅の醍醐味の一つは、その場所ならではの食べ物を、「出来立ての状態」で頂けることではないだろうか。熊本の名物として名高い辛子蓮根は病弱だった細川家の殿様の為に考案されたといわれている料理で、茹でたレンコンに熊本産の麦味噌と辛子を練り合わせたものをつめ、衣をつけて揚げたもの。通常、土産物なら冷たい状態で食されるのが一般的だが、地元の居酒屋でこの辛子蓮根を注文すると作りたて、揚げたてを持ってきてくれることも少なくないのだ。これが、まさに目から鱗と言うか、衝撃的なのである。まず圧倒的に香りが違う。そして甘みが違う。揚げたてを一口頂くと、冷たい辛子蓮根では味わうことの出来ない、芳醇な香りを纏った温かい蓮根の甘みと中につめられた辛子のつんとした辛味が絶妙なバランスでもって口腔内に広がり鼻腔と喉下にぬけていく鮮烈な感動的衝撃を体験する事が出来るのだ。

辛子蓮根

一文字グルグル(ひともじグルグル)

この可愛らしい名前と見た目の食べ物の正体は、分葱(ワケギ)。さっと茹でて冷たい水にくぐらせた葱を、根っこの部分からぐるぐるっと巻き、酢味噌をつけていただく熊本の郷土料理だ。葱はかつて、宮中の女房言葉で「ヒトモジグサ」と呼ばれており、その「ヒトモジグサ」をグルグル巻きにするところからこの名がついたという。とはいえ、この愛嬌のある名前の食べ物が生まれた経緯は、その名前の由来の優雅さに反するもの。今から230年ほど前、熊本の藩主細川重賢が藩の財政を立て直すために藩士達に節制倹約を命じた際、酒の肴なども贅沢品として指摘されたが、そんな中で手に入りやすかったワケギを利用して考え出されたのがこの「一文字グルグル」だったという。

一文字グルグル

だご汁(だごじる・だごじゅる)

具沢山で見るからに滋養たっぷり、身も心も元気になりそうな汁物がだご汁だ。「だご」とは小麦粉で作ったスイトン状のものの事。いわゆる「だんご」のことだ。「だんご汁」が地元の言葉では「だご汁」、さらに球磨地方では「だごじゅる」となる。出汁に味噌や醤油で味をつけ、根菜類やきのこを入れ、こねた小麦粉をちぎりいれる。すいとん、おきりこみ、ひっつみ、はっとなど日本各地に似た様な料理が沢山あり、同じ九州内にも大分を中心に「だんご汁」があるが、熊本のこのだご汁(だごじゅる)は大分のものほど麺の形をなしてはおらず、こねた小麦粉をやや平たくして手でちぎり入れる形式が多い。様々な素材から染み出た旨みが出汁の美味さ、味噌や醤油の旨み香りと融合して、身体に浸透していく。旨みと共に幸せが浸透していく感じだ。九州とはいえ、山間部は意外に寒い熊本の冬には特に欠かせない郷土料理、お袋の味だ。

だご汁

高菜漬けの炒め物(高菜炒め)

熊本県阿蘇地方で収穫される阿蘇高菜は、福岡県筑後地方で獲れる三池高菜と並ぶ名産品。この阿蘇高菜を乳酸発酵させて作られる高菜漬けは、まろやかな辛味と酸味と旨みが絡み合った絶品お漬物だ。高菜漬けは、そのまま頂いても勿論美味しいが、さらにそれを軽く炒めゴマをぱらりと振ると、見ただけで涎が湧き出すような食欲を刺激する品となる。酒のつまみに、ご飯のお供に。ああ、これがあるだけで幸せを感じてしまう、なんて人も居るに違いない。この高菜をご飯や卵と共に炒め、塩や醤油で味付けした高菜めしは、阿蘇の郷土料理として定着している。

高菜炒め

このしろの姿寿司

コノシロはニシン目の出世魚。寿司屋で見かけるコハダや新子はこのコノシロの小さい頃の呼び名だ。熊本近辺では特に八代海や天草などで沢山獲れる。冬が旬のこのコノシロは昔から熊本では良く食べられてきた魚で、刺身やつみれのほか、南蛮漬け、みりん干し、そしてぶえん寿司と呼ばれる酢でしめ、切り身にして具材と共に酢飯と混ぜる食べ方も。正月に良く食べられるのがこの姿寿司。コノシロを開き、塩に漬けてから酢でしめ、ご飯を詰めて作る。特に八代や天草地方などでは、このコノシロ姿寿司がないと年が明けないと言う人もいるほどに愛されている。

このしろの姿寿司

豆酩(とうべい)

熊本の山間部・五木村、五家荘(ごかのしょう)地域に壇ノ浦の合戦の後落ち延びてきた平家の落人らにより、800年もの昔から保存食として作られ、食べられてきたといわれているのがこの豆酩(とうべい)、豆腐の味噌漬け(豆腐のもろみ漬け)だ。水を切った豆腐を味噌(もしくはもろみ味噌)に漬け込み、発酵、熟成させることにより、芳醇でコクがありながらもまろみもある、えもいわれぬ味わいの食べ物となる。それは例えるならば、チーズから動物性の臭みを一切取り除き、植物性タンパク質が発酵したものならではの品のある香りを付加した「旨みの塊」のようなもの。ねっとりじっとりしていながらも、いやらしさもしつこさも無い。ただただコクと深い旨みを湛えた柔らかくて奥ゆかしい存在だ。

豆酩

熊本ラーメン

九州には、ラーメン好きのみならず殆どの人がその名前を知る全国区のラーメン、博多ラーメンがあるが、もう一つ忘れてはいけないのがこの熊本ラーメン。今や、熊本県外にも多数「熊本ラーメン」の名を冠する店があり、テレビや雑誌、インターネットなどで特集を見かけることもあるので、馴染みの方、好きな方も少なくないだろう。スープがトンコツベースという点では博多ラーメン(長浜ラーメン)や久留米ラーメンと共通しているが、細麺主体の博多ラーメンに対して、熊本ラーメンは太目の麺が多く、さらに香ばしい揚げニンニクとマー油(にんにくを揚げて作る油)がトッピングされている店が多いのも特徴。コクがありながらもしつこくなく、まろやかで深い旨みの熊本ラーメン、お昼やおやつは勿論、熊本の海の幸、山の幸を食べ、お酒を堪能した後の〆にもぴったりなのだ。

熊本ラーメン

太平燕

太平燕(たいぴーえん・たいぴんえん)は、鶏がらベースのスープに、イカやエビなどの魚介類、豚肉、白菜、椎茸、筍、キクラゲ、それに春雨が入った具沢山の中華風スープ。福州料理の太平燕を明治時代に華僑が日本に伝えたものと言われ、アレンジが加えられて今のような形になった。熊本市を中心とした県中部のご当地グルメだ。

太平燕

熊本の菓子

熊本の郷土菓子 / 熊本のスイーツ / 熊本の和菓子

いきなりだご (いきなり団子)

いきなり団子は、小豆の餡とさつまいもを小麦粉を練って作った生地でくるみ蒸して作る熊本の伝統的な郷土の菓子。地元の言葉では「いきなりだご」とも呼ばれる。サツマイモがごろんと入るために甘さ控えめで素朴な味わいの菓子で、餡があれば短時間でささっと「いきなり」作ることが出来ることから、その名前がついたと言われている(名前の由来には諸説あり)。一般家庭で普通に作られるほか、熊本市内の和菓子店でも様々な味や形のものを売っている。もっちりほっこりとしていて、かつ甘すぎないので、気がつくと幾つも平らげてしまうようなそんな和菓子だ。

いきなりだご

銅銭糖(どうせんとう)

落雁でこしあんをくるんだ熊本大津町の伝統菓子。棒状になった形が、かつて使用されていた銅銭を50枚集めたものに似ていたことからその名がついた。ほろほろっと崩れる優しい食感と上品な甘さが特徴の、昔ながらの郷土菓子。

誉の陣太鼓

秘伝の蜜で炊き上げた風味豊かな大納言あずきで、やわらかな求肥を包みこんだ熊本の代表銘菓。砂糖・大納言小豆・麦芽糖・餅粉・水飴・寒天・食塩。7つの自然な材料のみでつくる匠の味は世代を超えて愛される。

熊本の風景