美しい一瞬　華やかな空間　楽しい時間　日本の伝統息づく様々な行事の記憶

初詣, 歴史, 江戸時代, 祭り, 美しい Japan Web Magazine 編集部

公開日: 2021年7月13日 | 最終更新日 2021年7月14日

日本の伝統的時間と空間

生活習慣や食文化が「西洋化」したといわれてから久しく、日々の生活スタイルは西洋のそれとあまり違いが無くなっている現代の日本。とはいいながら、正月やお盆をはじめ、節分、雛祭り、端午の節句等、季節ごとに、昭和、大正、明治、江戸時代もしくはそれ以前から続く長い歴史と伝統を持つ、様々な（そして美しくて素敵な）（時に少し風変わりな）「伝統行事」が行なわれ、今も日本ならではの「文化」はそこかしこに残っていたりもします。

地方は勿論のこと、東京や大阪をはじめとする大都市部においても、例えば神社やお寺などを中心に、毎年変わらず行事が行われ、それらは私達の大切な暮らしの一部になってきました。そうした、子供の頃から折に触れ、目にし耳に聞き、肌で感じてきた日本の伝統的な風習や習慣。それこそ、特に珍しくもなく、むしろ当然のように過ごしてきた「伝統行事のひと時」は、昨年の二月以来激変してしまいました。「三密」の状態が作り出されることを避けるべく、毎年多くの人々が楽しみにしていたであろう祭り、縁日、花火大会、盆踊り、神事などはことごとく行われず（または関係者のみで規模を縮小して限定的に行われ）、ウメや桜、菜の花、アジサイ、芝桜、ツツジ、ほおずき、朝顔、向日葵、コスモス、彼岸花、紅葉など、日本ならではの「花見」（または花々や木々を愛でるような行事）、催事、市なども軒並み中止になってしまいました。

今までも、個人的に用事があって行かれないことや、天候などの理由で延期や中止になることはあっても、そうでない限りは時間さえ合えば行くことが出来た「楽しい時間」「豊かな空間」、失われてみてはじめて、その存在の大きさ、ありがたみ、大切さに気付いた、という人も多いのではないでしょうか。

未だ完全収束する気配も見えず、長いトンネルの中にいるような気持ちの人も多いかと思いますが、一日も早く、またあの楽しい日本の伝統文化的時間と空間が戻ってくることを期待して、2020年2月以前に撮影された写真の中から、多くの人が集まり時間と空間を共有するイベント、初詣や祭り、「市」などなど、活気があって賑やかで楽しくてわくわくするような、または厳かで凛としていて日本の良さを十二分に満喫できるような、日本の伝統行事、「和」を感じる昔ながらの行事、風習、習慣などの一瞬を切り取った風景をお届けしましょう。