増毛駅
北の国の静かな駅 人の波に酔う、という経験をしたことはあるだろうか。 あれは、新宿駅の南口で知人を待っていた時のこと。十数年前の話だ。待ち合わせ時間よりも随分と早く着いてしまったのだが、その日はなんとなくどこかに動いて時
続きを読む日本の魅力再発見マガジン
北の国の静かな駅 人の波に酔う、という経験をしたことはあるだろうか。 あれは、新宿駅の南口で知人を待っていた時のこと。十数年前の話だ。待ち合わせ時間よりも随分と早く着いてしまったのだが、その日はなんとなくどこかに動いて時
続きを読む幻の橋を求めて 引き金は、きっとその「存在」の気配だ。頭の奥の奥に追いやられ、何年も忘れ去っていた川の記憶。それが突如戻ってきたのは、北の山の中を歩いていると漠然と皮膚が知覚していたその存在を、いつもよりはっきりと感じて
続きを読むオホーツク海を照らす 通称美岬ラインと呼ばれる道道76号を右に折れ、まるで海に向かって続いているかのような道を辿ると姿を現すのが能取岬灯台。白と黒に塗り分けられたそのカラーリングと八角形の塔型が印象的な灯台だ。建造は19
続きを読む冬のタウシュベツ川橋梁 幻の橋「タウシュベツ川橋梁」 気温マイナス17度。青みがかった白銀色の静寂が支配する世界。雲間から顔を覗かせていた太陽はいつのまにか大雪(たいせつ)の山並みの向こうへ隠れ、空はためらいもなく深い青
続きを読む基坂を上りきった突き当り、元町公園を見下ろす場所に立つ、淡い青紫と黄色の外観が美しい瀟洒な建物。1907年(明治40年)8月に発生し、約1万2000戸を焼失した函館の大火で失われた集会所の代わりに、1910年(明治43年
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