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岩木山神社

岩木山神社

津軽国一之宮

青森県西部(弘前市・鯵ヶ沢町)にそびえる標高1625メートルの岩木山は春夏秋冬、季節ごとに美しい装いを見せる山だ。広大な津軽平野からはもちろん、白神山地や津軽半島沿岸部、下北半島などからもその姿を拝むことができ、津軽の人々の心の山として古くから親しまれ愛されてきた。雄々しくそびえるその秀麗な姿は、「津軽富士」とも呼ばれ、全国ふるさと富士人気投票でも第1位に輝くほどの人気ぶりだ。

岩木山の北側・金木出身の作家・太宰治の小説「津軽」にも登場し、「したたるほど真蒼で富士山よりもっと女らしく、十二単衣の裾を、銀杏の葉をさかさに立てたようにぱらりとひらいて左右の均斉も正しく、静かに青空に浮かんでいる。決して高い山ではないが、けれども、なかなか透きとおるくらいに嬋娟(せんけん)たる美女ではある。」と称えられている。その岩木山をご神体とする神社が、津軽一宮・岩木山神社だ。

ご神体が岩木山であることから、地元の人々には古くから、「お岩木さま」 「お山」 と呼ばれて親しまれ、農業や漁業の守り神として崇められてきた。創建は780年(宝亀11年)、岩木山山頂に社殿を造営したのが、その始まりといわれ、東北平定をした坂上田村麻呂が800年(延暦19年)に山頂に社殿を再建、さらに山麓の十腰内地区に、下居宮(おりいのみや=麓宮)が建立され、山頂の社を奥宮としたという。(下居宮は、現在、厳鬼山神社となっている。)

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岩木山神社

岩木山

岩木山神社

岩木山山頂にある奥宮

岩木山神社

御祭神として、顕国魂神(ウツシクニタマノカミ)、多都比姫神(タツビヒメノカミ)、大山祇神(オオヤマツミノカミ)、宇賀能賣神(ウカノメノカミ)、坂上刈田麿命(サカノウエノカリタマロノミコト)を祀っている。

岩木山神社
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岩木山神社
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岩木山神社楼門

境内にある楼門、本殿などの建物は、江戸時代初期から元禄時代にかけて、津軽為信、信牧、信義、信政ら、代々の弘前藩主が造営したもので、主にヒバ材を用いて造られた重厚なもの。本殿ほか拝殿、奥門、楼門などが国の重要文化財に指定されている。

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Memo

旧暦の8月1日には岩木山を信仰する人々により、「お山参詣」と呼ばれる岩木山詣が行われ、大勢の人々が奥宮にお参りする。

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岩木山神社

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