秋の玉川温泉 紅葉
公開日: 2012年11月25日 | 最終更新日 2023年10月30日
日本一の温泉と紅葉
国内有数の湯治場として知られる秋田県の玉川温泉は、pH1.05という日本で一、二を争う強酸性の湯が特徴の温泉。一箇所からの温泉湧出量としてはこれまた日本一を誇る毎分9,000リットルという豊富な湯量と、高血圧症、動脈硬化症、婦人病、神経痛、皮膚病、喘息などに効くと言われる効能を求めて、全国から沢山の人々が湯治に訪れる。宿周辺には、活火山の火口さながらもうもうと噴煙が吹き上がり、ゴツゴツとした岩場と目の覚めるような薄黄色をした硫黄が剥き出しになっており、一種独特の雰囲気に包まれている。そんな玉川温泉はまた、秋の紅葉が美しい場所としても知られる所。荒々しくも力強い、地球の息吹をすぐそこに感じるような大地と、赤や黄色のカラフルな木々が織り成す光景は、強いインパクトでもって迫り来る。直前までの土砂降りの雨が奇跡的に止んだ一瞬の間に、幻想的な美しさを見せる秋の玉川温泉とその周辺の紅葉の風景をお届けしよう。
「大噴」と呼ばれる源泉。温度98度、pH1.0~1.2程の強酸性の熱湯が毎分約8,400リットル程湧出している。主成分は塩酸。この水は下流の玉川へ流入し、その酸性の強さから「玉川毒水」と呼ばれる。
玉川温泉自然研究路
玉川温泉敷地内には、玉川温泉自然研究路と呼ばれる1周約1km(所要時間約30分)の道が設けられ、上記の「大噴」や、源泉から湧き出る98度の熱湯が幅約2~3mほどの川となって岩場の間を流れていく様子を間近に見ることができる。勢いよく音を立てて蒸気を噴出する噴気孔も手が届くほどの距離で迫力満点。
玉川温泉へのアクセス
戦前までは馬で通っていたという玉川温泉も現在では自家用車やバスで行くことができる。公共交通機関を使っていくなら、JR秋田新幹線の「田沢湖駅」から羽後交通八幡平頂上行きのバスで約1時間20分、玉川温泉を下車徒歩すぐ。自家用車の場合は、東北自動車道「盛岡IC」より、国道46号~国道341号経由で約1時間30分。または東北自動車道「鹿角八幡平IC」より、国道282号~国道341号経由で約1時間40分など。但し、このエリアは冬の積雪が数メートルに及ぶ雪深い場所。冬期は国道341号の田沢湖側長者の館~鹿角側澄川間が全面通行止めとなるため自家用車の乗り入れは不可となる。冬期は田沢湖駅から路線バスで約80分で新玉川温泉へ。そこから雪上車(宿泊者限定)で約15分。
Japan web magazine’s recommend
玉川温泉(たまがわおんせん) DATA
- 場所: 秋田県仙北市田沢湖玉川
- 泉質: 強酸性塩化物泉
- 効能: 胃腸病・高血圧・リューマチ・神経痛・皮膚病・呼吸器病・動脈硬化
- 交通(公共交通機関で): JR秋田新幹線「田沢湖駅」から羽後交通八幡平頂上行きバスで1時間20分、玉川温泉下車すぐ
- 交通(車で): 東北自動車道・盛岡ICより、国道46号・国道341号経由で約1時間30分 / 東北自動車道・鹿角八幡平ICより、国道282号・国道341号経由で約1時間40分。他。冬期は国道341号(田沢湖側長者の館~鹿角側澄川間)が全面通行止めの為自家用車乗り入れ不可。田沢湖駅から路線バスで約80分で新玉川温泉へ。そこから雪上車で約15分。
- 駐車場: あり
- 期間: 通年
- 時間: 日帰り入浴 夏期(4月中旬~11月30日) 10:00~15:00最終受付14:30 冬期(12月1日~4月中旬) 10:00~13:30
- 休み: 無休(4月1~10日休)
- 料金: 外来入浴 大人800円、子供400円、幼児以下無料 / 宿泊 1人素泊まり7040円~、一泊朝食付き8470円~、一泊二食付10890円~
- 問い合わせ: TEL: 0187-58-3000 FAX: 0187-58-3005
秋の玉川温泉 紅葉
+-で地図を拡大縮小