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鶴ヶ岡城跡

「鶴ヶ岡城」は、庄内藩14万石を治めた庄内藩主・酒井家の居城であった城です。築城は鎌倉時代初期ともいわれますが正確にはわかっていません。古くは「大宝寺城」と呼ばれ、鎌倉時代以降、戦国時代まで、庄内一帯を支配した武藤家の居城でした。

1587年(天正15年)に武藤家が滅亡した後、庄内一帯は越後の上杉家、山形の最上家と支配者を変え、大宝寺城も城主を変えています。1603年(慶長8年)には、大宝寺城は最上義光の隠居のための城として修復され、「鶴ヶ岡城」と名を変えました。その後、お家騒動により最上家は改易となり、信濃国松代城より酒井忠勝が入城。江戸時代末期には、戊辰戦争の舞台となった後、官軍に城を明け渡しています。

現在、城のあった場所には、石垣や堀などが遺構として残されています。周辺一帯は「鶴岡公園」として整備されて鶴岡市民の憩いの場となっており、特に春の桜の季節には園内の約730本の桜が満開となり、多くの市民が花見に訪れる桜の名所として知られています。「日本さくら名所百選」。

Memo

三の丸跡には酒井家伝来の美術品などを展示する「致道博物館」が、南東には東北地方に唯一現存する藩校として国の史跡に指定されている「「致道館」」がある。

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