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にし茶屋街

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茶屋街ならではの品の良さと色気が入り混じったような独特の風情。情緒ある町並みが今も残る「にし茶屋街」は、かつて加賀藩の藩士らも通ったという茶屋街。1820年(文政3年)、加賀藩12代藩主・前田斉広の公許により、「ひがし茶屋街」と時期を同じくして誕生した。今も通りには料亭や置屋などが軒を連ね、細し格子や木の板壁など、趣のある建物が並んでおり、往時の雰囲気を味わうことができる。

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西茶屋資料館

にし茶屋街の一角にかつて存在した「吉米楼(よしよねろう)」跡地に、当時の造りを再現して建てられた建物を利用した金沢市立の歴史博物館、資料館。オープンは、1996年4月。

石川県出身で、デビュー作「地上-地に潜むもの(1部)」が50万部のベストセラーとなった大正時代の作家島田清次郎が、幼少時母親とにし茶屋街で過ごしており、「吉米楼」は小説の中にも登場する。2階建ての日本家屋で、1階には島田清次郎ゆかりの資料が、2階には金屏風、漆塗りの装飾品、三味線、扇子など、貴重な品などが展示されている。また、観光ボランティアガイド「まいどさん」が常駐しており、周辺散策の案内もしてくれる。

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Memo

にし茶屋街を訪れる際、特におすすめな時間帯は夕方から夜にかけて。灯りはじめた明かりが格子から漏れ出る中、三味線の音が聞こえてきたりと、ことさら情緒あふれる空間となる。タイミングが良ければ、美しく装った芸妓さんとすれ違うこともできるかも。

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「主計町茶屋街」「ひがし茶屋街」と共に金沢三大茶屋街の一つに数えられる。

Japan Web Magazine 編集部

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