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わかさいも

わかさいも

いもよりもいもらしく

透明な包み紙を開くと姿を現す愛らしい形をした物体。こんがりと程よくついた焼け色。ほのかに甘く芳ばしい香りが立ち上る。大きさは指でつまんで口に運ぶのにちょうどいい大きさ。ふっくらとした紡錘形をしている。その形は、そう、小さな焼き芋だ。ぱかっと二つに割ってみる。その感触も焼き芋の様。そして。なんということだろう。本物の焼き芋のように筋まで入っているのだ。

わかさいも

北海道を代表する銘菓の一つ、「わかさいも」は70年以上の歴史を持つお菓子。ほっこりとした上品な甘みと飽きのこない味で、道南地方を始めとした北海道の人々に愛され、北海道土産の定番にもなっているお菓子だ。焼き芋のような食感や風味、見た目とは裏腹に、サツマイモを一切使っていないというのが驚き。食べてみるとわかるが、何も知らないと普通に原材料にサツマイモが入っているだろうと思わせる絶妙なほっこり感と味なのだ。

実は北海道ではあまりさつまいもは取れないという。では、何を使っているのか。それはずばり、豆だ。豆の中でも最高級の品質を誇る大福豆を使用し、このほくほく感と、むっちりとした舌ざわりを表現しているという。そして、繊細で芸の細かい、餡の中に見え隠れする芋の筋のようなもの。これは北海道名産の金糸昆布を使って表現したもの。表面には卵と醤油をあわせた卵醤油を塗って、こんがりとした焼け色を出している。人口甘味料や着色料、保存料などは勿論一切使っていない。地元、北海道産の大地と海の恵みを使用した、スローフードならぬスロースイーツとも言えるお菓子なのだ。

「いもてん」

わかさいもには揚げたものもある。その名も「いもてん」。通常のわかさいもとはまた違った食感と味。特に、洞爺湖本店のみで食べられる揚げたてほやほやのいもてんは、そのホクホクな美味しさでわざわざ遠くから足を運んで買いに行く熱心なファンも多い。

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洞爺湖銘菓。直営店、空港、駅の土産物店、道の駅などで買えるほか、ウェブサイトからも購入可能。

Japan Web Magazine 編集部

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