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白山比咩神社

白山比咩神社

金沢市内から、車で約30分、石川県白山市三宮町に鎮座する白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)は、「富士山」「立山」と共に日本三霊山の一つに数えられる「白山」を御神体とする神社だ。

全国に2,000社以上ある白山神社の総本社で、近隣の人々には「白山(しらやま)さん」「白山権現」とも呼ばれ、崇敬されてきた。

創建は崇神天皇(3世紀〜4世紀初め頃)の時代といわれ、718年(養老2年)に、越前の修験僧・泰澄大師によって、白山の主峰である御前峰の山頂に奥宮が建てられ、白山妙理大権現が祀られた。

その後、白山を霊山とする山岳信仰が盛んになり、修験者、登拝者が増えるにつれ神社は繁栄、今の古宮公園(石川県白山市白山町レ67番地)のある場所を中心に、本宮・金剱宮・三宮・岩本宮・中宮・佐羅宮・別宮という白山七社を形成し、栄えたという。しかし、1480年(文明12年)におきた火災により、本殿をはじめとする諸堂宇を焼失、三宮のあった現在の場所に遷された。

白山比咩神社

戦国時代には、一向宗の台頭などの理由で衰退し、建物も荒廃したというが、江戸時代に入り加賀藩主・前田公の庇護を受け復興。明治時代になると、神仏分離により、寺号をとりやめ、927年にまとめれた『延喜式』の巻九・十で、当時「官社」に指定されていた全国の神社一覧「延喜式神名帳」に記載された社名である「白山比咩神社」に名称を戻している。

主祭神として祀られているのは、白山比咩大神(菊理媛神(くくりひめのかみ)と同一神とされる。)と、伊邪那岐尊、伊弉冉尊。加賀国一宮。式内社。旧社格は国幣中社。

社殿

白山比咩神社

本殿、幣拝殿、直会殿、外拝殿、遊神殿などからなる社殿。本殿は三間社流造で銅板葺。1768年〜1770年(明和5年〜同7年)にかけて造替されたものと推定される。県の有形文化財。

奥宮

白山の主峰・御前峰山頂付近に鎮座する。この奥宮に対し、山麓の社殿は「下白山」または「白山本宮」と呼ばれていた。

国宝・重要文化財

国宝指定の剣(銘 吉光)のほか、絹本著色白山三社神像(絵画)、木造狛犬 1対(彫刻)、木造獅子狛犬 1対(彫刻) 、太刀(銘 長光)(工芸品) 、黒漆螺鈿鞍(工芸品) 、沈金彫手箱(工芸品) 、白山縁起(書跡・典籍)、 神皇正統記(書跡・典籍)、三宮古記(古文書) 、白山宮荘厳講中記録(古文書) など多数の国指定重要文化財が伝えられている。

白山比咩神社

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白山比咩神社

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