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浅草羽子板市

浅草羽子板市

年の瀬の風物詩

お店の人の口上、そしてお客さんとのやり取りを見ているだけでも楽しい気分になる浅草の「羽子板市」は毎年12月17日から三日間、浅草寺境内で開かれる師走の浅草の風物詩。大小5万本もの羽子板をはじめ、ダルマや竹細工から、お好み焼きやカラメル焼きといった食べ物まで、様々なものを売る多彩な屋台が軒を連ね、多くの人で賑わいます。

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羽子板市の起源と羽子板に込められた思い

古くは室町時代の文献にも記述の残る羽根突きは、時代を経るにつれ「羽根を突く」ことが「跳ね返す」→「邪気を跳ね返す」に通じるものとして、次第に魔よけ、厄払いの意味を持つようになり、健やかなる生育の願いを込めて、女の子の初正月に羽子板を贈る慣わしが風習化していったのだといいます。

また、江戸中頃まで、江戸で唯一正月用の品物を売り買いする歳末市が開かれていたのが浅草で、さらに浅草寺の毎月の縁日、18日と重なる師走の市は、武士、商人を始め多くの人々でごった返したのだそう。浅草に繰り出して、正月に必要な品々と縁起物を買い揃え、縁日のお参りをし、帰りには料理屋で散財をする、というのが粋でイナセな江戸っ子の年の瀬の過ごし方。明治以降、正月用の品々はどこでも買えるようになり、歳末市は廃れましたが、縁日と縁起物である羽子板市はそのまま残り、今に至るのです。

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思わず立ち止まって見入ってしまうほどに、美しく魅力的な羽子板の数々。熟練の職人が手間隙掛けて作り上げた羽子板はまさに芸術品です。店頭に並ぶ羽子板には値札のついていないものも多く、店の主の口上を聞き、やり取りを愉しむのもまた一興。

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境内に軒を連ねる屋台

おでん、モツ煮、焼きとうもろこしから蒸かし芋の屋台まで様々な屋台が並びます。寒さで冷えた身体にほくほくと温かな蒸し物や焼き物が嬉しい。

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江戸期には、その年に人気のあった歌舞伎役者をモデルにした羽子板が作られ、それを一目見ようと多くの女性が詰め掛けたといいます。現在では、その年に話題になったスポーツ選手や力士、芸能人やアニメなどのキャラクターをモデルに羽子板が作られます。それらを眺めながら、一年を振り返ってみるのもまた楽しいのです。

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Japan Web Magazine 編集部

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