「志賀高原」 秋の美しい風景 秋の志賀高原の風景
公開日: 2012年10月12日 | 最終更新日 2023年5月23日
秋の志賀高原
長野県の北東部、群馬県との県境に程近い場所にある志賀高原は、長野オリンピックの会場にもなった「焼額山スキー場」や「東館山スキー場」、日本最高所に位置する「横手山スキー場」などをはじめとする大小二十あまりのスキー場が点在する日本屈指のウィンタースポーツの地として知られる場所です。スキーやスノーボードで冬にお出かけになったことがある人も多いのではないでしょうか。
そんな志賀高原ですが、数々の火山が聳える一帯は豊富な温泉が湧出、古くから温泉地として知られていました。
1913年(大正2年)にはスキー場が開設され、次第にスキーエリアとして認知されるようになります。1929年(昭和4年)には長野電鉄の初代社長が志賀一帯を「志賀高原」と命名し、本格的リゾート開発に着手しました。
恵まれた自然環境と、夏の涼しさや冬の積雪量の多さから人気を呼び、多くの文人や芸術家なども訪れています。1935年(昭和10年)12月には妙高や菅平と共に志賀一帯が鉄道省観光局によって日本初の国際スキー場に指定されています。
戦後に日本で最初の「スキーリフト」がかけられたのもこの志賀高原。現在ではコース数79本、面積425ヘクタールという国内最大規模のスキー場として毎年多くの人が訪れるのです。
ウィンタースポーツのメッカとして著名な志賀高原ですが、ホテルや旅館、土産店などが建ち並ぶ一方で、大沼池、一沼、琵琶池、丸池、蓮池など、大小70の池沼や湿原が広がる自然豊かで美しい場所でもあります。
標高2000メートルの山々に囲まれ、オコジョやタヌキ、サルなどが生息し、春から夏にかけて、ミズバショウやニッコウキスゲ、キンコウカ、チングルマなどが咲き乱れます。そんな数々の魅力に惹かれ、ウィンタースポーツ盛期の冬のみならず、春から秋にかけて、トレッキングや散策のために多くの観光客が訪れているのです。特に燃えるような紅葉が、数多くの池沼の水面に反射して、素晴らしい景観を作り出す「秋の壮観な風景」は特筆もの。日本各地の秋の風景の中でもトップクラスに美しい風景を見ることができるのです。
というわけで冬だけではない「志賀高原」の魅力、秋の美しい志賀高原の絶景をお届けします。
数多くの池沼がある志賀高原。中でもこの蓮池は一周15分で回れる手軽さと周囲の美しい自然で人気の場所となっています。
冬の志賀高原にしか来たことがなかったので、雪のないゲレンデは少し不思議な風景でした。ウインタースポーツ好きな人にとっては、早くシーズンが到来しないかなーと冬が待ち遠しくなってしまう風景かもしれません。
伝統楽器である「琵琶」の形に似ていることから「琵琶池」の名がついたという池で、志賀高原では「大沼池」に次ぐ面積を持つ池です。駐車場から池までは徒歩で5~6分ほど。晴れていれば、とても開放的な風景を楽しむことができます。
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志賀高原(しがこうげん) DATA
- 場所: 長野県下高井郡山ノ内町
- 交通(公共交通機関で): JR長野駅から直通バスで約70分。または長野駅から長野電鉄特急で40分で湯田中駅へ。湯田中駅からバスで約30分。
- 交通(車で): 信州中野ICから車で40分~60分
- 問い合わせ: 0269-34-2404(志賀高原観光協会)
志賀高原