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金運上昇のご利益あり?!東京都のパワースポット 上野の不忍池弁天堂

不忍池弁天堂

上野の不忍池弁天堂へ

ショッピングやグルメの町として知られ、JR山手線や京浜東北線をはじめ、常磐線や上野東京ライナー、地下鉄銀座線、日比谷線、京成線などの各線が乗り入れる、都内でも有数の賑わいを見せる町・上野。皆さんもアメ横にショッピングに行ったり、食べ歩きをしたり、ガード下でおしゃべりに花を咲かせながら一杯やったりしたことがあるのではないでしょうか。

駅のすぐそばには広大な敷地面積を誇る、日本最初の公園でもある上野公園(上野恩賜公園)と不忍池の豊かな自然があり、国立博物館や国立科学博物館、国立西洋美術館、上野の森美術館、東京都美術館、東京文化会館、上野動物園と、美術や音楽、絵画から、動物、科学分野に至るまで多種多様な、文化的、学術的な時間を過ごすことのできる施設も揃っていますので、一人で、恋人や夫婦で、家族で、友人や知人と一緒に、それらの場所を訪れて、有意義で充実した時間を過ごした記憶をもっていらっしゃる方も多いかもしれません。

また、上野といえばやはり「桜」でしょうか。上野公園の桜の美しさはやはり印象的。特に不忍池の周りの桜は、池の風景の美しさと相まってとてもきれいです。そして、上野といえばもう一つ、「パンダのシャンシャン」。最近でこそようやく落ち着いてきた感もありますが、誕生してからの公開後しばらくは、土日には何時間も待たなくては見る事の出来ないほどの大人気でしたね。さらには、上野といえば「藝大」と、不忍池の向こうには「東大」の池之端門があり、学問と芸術の日本の最高学府の所在地でもあります。

少し時代を遡れば、彰義隊と新政府軍の激戦の舞台となった上野。かつては寛永寺の門前町として栄えた場所です。

今日はそんな「上野」のおすすめスポットの一つ、「不忍池弁天堂(不忍池辯天堂)」をご紹介しましょう。

不忍池弁天堂

不忍池弁天堂へのアクセス

上野の観光スポット、訪問スポットの中でも、歴史と由緒のある場所の一つ「弁天堂」は、上野駅からだと徒歩で10分(京成上野駅からなら徒歩5分)ほどの不忍池のほとりにあります。(上野動物園の弁天門からすぐ。)

ショッピング客や美味しいものを求めてやってきた人々で日々混雑する、JRの線路沿いにある「アメ横」からも大体10分くらい、催し物によっては大行列のできる国立博物館や国立科学博物館からも同じくらいの距離です。

上野恩賜公園の道を挟んで上のエリアからは、急な階段(または坂道)を下りていくような形になるので、もしかしたら今まで足を運んだことがない方もいるかもしれません。お堂としては小さなお堂ですが、とても雰囲気のある素敵なお堂なのです。

雪の不忍池弁天堂

不忍池弁天堂

不忍池弁天堂の歴史

地域の人々には「弁天堂」や「弁天様」「弁財天」と呼ばれて親しまれている「不忍池弁天堂」は、安土桃山時代~江戸時代の初期にかけての僧で徳川家康ともかかわりの深かった天台宗の高僧「天海僧正」によって江戸初期の寛永年間に建立されたお寺です。天海僧正は、徳川家の菩提寺「寛永寺」の開山で、慈眼大師と呼ばれた高僧でした。

桜と不忍池弁天堂

夜の不忍池弁天堂

天海僧正は「見立て」と呼ばれる、京都周辺にある神社仏閣に見立てて上野の山に寛永寺を作り上げていくという思想の元、全体を設計していったそうですが、この「不忍弁天堂」もそうして作られたという寛永寺のお堂の一つで、今よりも二倍以上も広かったという不忍池を琵琶湖に見立てて、現在では陸続きになっている中之島に、琵琶湖の竹生島・宝厳寺の弁才天を勧請して、お堂を建立したそうです。

創建当初は参詣するためには池のほとりから船に乗っていかなければいけなかったようですが、参詣者が増えたために1670年頃には橋が架けられ、徒歩でそのまま参詣できるようになっています。(絵葉書の写真などで「戦前の不忍池弁天堂」を見ると現在よりももっと「島」のようになっており、かつての雰囲気をどことなく窺い知ることができます。)

雪の日の不忍池弁天堂

江戸時代に建てられた入母屋造の木造の建物は、東京大空襲の際に消失してしまい、現在あるのは鉄筋コンクリートの建物。独特の八角形をしたお堂は、上野不忍池のどこからでもお参りできるようにその形になったそうです。

不忍池弁天堂

不忍池弁天堂のご本尊とご利益

この弁天堂は、天界僧正が考案したといわれる江戸最古の七福神、「谷中七福神」の一つでもあり、音楽と芸能、長寿や金運にご利益があるとして人々に信仰されています。お堂の中にある授与所では力強い墨書きの御朱印も頂けます。

こちらのお堂のご本尊は「八臂辯才天(はっぴべんざいてん)」と呼ばれる、八本の腕を持ち、それぞれの手に弓、刀、金剛杵などの武器を携えたインド神話由来の女神。これらの武器は、煩悩を破壊するための道具であり、人々を苦しみから救うためのものであるそうです。ちなみに通常は秘仏として扉が閉じられその姿を目にすることはできませんが、一年に一度、9月に行われる「巳成金大祭(みなるかねたいさい)」の日にはその姿を拝むことができます。

「弁才天」は、「弁財天」と書くこともあることから、音楽や芸能の守り神としてのみならず、いつしか金運アップの御利益があるとして人々の信仰をあつめるようになったそうです。

夜の不忍池弁天堂不忍池弁天堂とお月様
夜の不忍池弁天堂
夕暮れ時の不忍池弁天堂

夜の不忍池弁天堂

不忍池弁天堂とライトアップ

夕方になれば、ライトアップされ、お堂の姿はより美しく浮かび上がります。近くからはもちろん、不忍池の対岸や上野公園の階段の上から見るお堂も趣があってとても素敵です。時期にもよりますが、手水舎や御堂の前に綺麗な提灯が飾られ参道には屋台が出て、ちょっと食べたり、ちょっと飲んだりすることも出来ます。

夜の不忍池弁天堂
夜の不忍池弁天堂

夜の不忍池弁天堂

不忍池弁天堂
不忍池弁天堂と参道の屋台

不忍池弁天堂と参道の屋台

というわけで、上野のおすすめスポット「不忍池弁天堂」をご紹介しました。写真のように、四季折々、そして時間帯により、様々な美しい光景を目にすることができます。上野散策の際には是非立ち寄ってみて下さいね。

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Japan Web Magazine 編集部

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