ずんだ餅
公開日: 2008年9月12日 | 最終更新日 2019年6月3日
枝豆のおやつ
仙台名物の郷土菓子として知られる「ずんだ餅」は、茹でた枝豆をつぶし、砂糖を混ぜて作る「ずんだ」を餅に絡めてまぶしたものだ。この「ずんだ」は、豆を潰す「豆打(ずだ)」が訛ったものといわれ、目にも鮮やかな緑色をしている。通常の小豆の餡とはまた違ったその新鮮で若い香りと味は独特で、餅のやわらかさとも相性抜群、続けて二つ三つと食べたくなるような吸引力を持つ。口に入れると枝豆の香りがほわっと鼻に抜けていくのだ。
ずんだもちは、古くからお盆やお彼岸の時に作られてきた伝統的な菓子で、宮城県以外でも、山形県、福島県、岩手県南部、秋田県南部、栃木県北部などでも同じようなものが見られる。じんだ(ん)餅、ずんだん餅、ぬた餅、ばんだい餅など、その土地により呼び名も様々。