高尾山
公開日: 2006年5月22日 | 最終更新日 2023年5月19日
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ミシュラン三ツ星の山
新宿から電車で最短47分というアクセスのよさ、整備された登山道、ケーブルカーを使って気軽に登れるコースからしっかり登れば汗をかくコースまであるバラエティに富んだルート、中腹にある高尾山薬王院など、大自然と歴史を手軽に堪能できる事から人気の高尾山は東京の西部、八王子市にある標高599mの山。
年間を通して多くの登山客、ハイキング客、行楽客、参拝客が訪れ、その数はなんと1年間でおよそ250万人超といいます。これは勿論、一つの山の登山客数としては世界一。都心から近く、比較的アクセスがいいのにもかかわらず、豊かな自然と歴史を同時に満喫出来ることが評価され、2007年(平成19年)から、連続してミシュランガイドで三つ星の観光地に選出もされているのです。
守られてきた高尾山の自然
元々修験の山であった高尾山は、森林を含む山全体が聖域として守られてきました。
幕府直轄領となった江戸時代以降、山林保護政策が取られ、その後も帝室御料林、国有林と公的保護が継続。そのため、一帯は豊かな植生が保持され、明治期以降高尾山において初めて発見された稀少植物も少なくなかったといいます。
現在も、高尾山一帯は「明治の森高尾国定公園」に指定されていて、山中でのキャンプやバーベキュー、草木などの採取や動物類の捕獲が一切禁止されています。多くの人々が訪れるにもかかわらず、緑深い豊かな自然が堪能できる理由です。
歴史の高尾山 「高尾山薬王院」
高尾山薬王院は、東国守護の祈願寺として744年(天平16年)、聖武天皇の命を受けた行基により開山されたと伝えられる寺院。
詳しくは高尾山薬王院有喜寺といいます。
14世紀に京都の醍醐寺から来た俊源大徳が信濃国上水内郡にある飯縄山(飯綱山)に対する山岳信仰が発祥とされる「飯縄権現」を祀った事から、飯縄信仰の霊山として知られるようになり、中世には修験の山として繁栄をみました。現在は、真言宗智山派の関東三大本山の一つとなっています。薬王院の名の由来は、ご本尊として薬師如来が安置されていることから。
高尾山から見る風景
標高はそれほど高くはない高尾山ですが、間に遮るものがないので都心方向の眺望は最高です。
登山道の途中には食事も出来る茶店があり、ビールを飲むことも出来ます。山頂からの帰りに立ち寄れば、爽快な気分になれること間違いなし。
高尾山ビアマウント
毎年7月から10月の間は高尾山ビアマウントと呼ばれる高尾山でビールが楽しめるスペースもオープン。
標高500メートル、東京の町並みを眺めながら呑むビールは格別です。平日は15:00~21:00、土・日・祝日及び8月のお盆の時期は13:00~21:00までオープンしているので、夜景も愉しむ事が出来るのです。
飲み放題・食べ放題の2時間制バイキングで、料金は大人4200円、65歳以上3900円。詳しくはこちらから。
ちなみに、京王線の高尾山口から徒歩5分ほどでケーブルカーの清滝駅。さらに清滝駅からケーブルカーに乗って約6分で高尾山駅に到着し、そこから徒歩ですぐの階段を上るともうそこが会場となっていますので、高尾山に登山するのではなく、ビールを目的にここまでやってくるのも楽しそう。
ちょっと想像してみてください。山の中、都心の夜景を見ながらビールを飲む、という非日常の空間。
一点だけ、注意点として、ビアマウントの開催日はケーブルカーは21:15まで延長運転していますが、シーズン中の金曜夜および土日・祝日は、帰路は混雑する可能性も高く、ケーブルカー待ちの長い行列ができることも。ビールを沢山飲んだ方は特にお手洗いは早めに済ませるのが得策です。
高尾山周辺の山
時間や体力に余裕があるなら高尾山の近隣の山に足を伸ばしてみるのもおすすめです。
休日のみならず、紅葉や桜の行楽シーズンには平日でも混雑する事もある高尾山とは違い、比較的ゆったりとした山歩きが楽しめます。
特に陣馬山への道のりは歩きやすく、晴れていれば富士山が見えたり、途中に峠の茶屋があったりと様々な魅力に溢れていておすすめです。
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高尾山(たかおさん) DATA
- 場所:東京都八王子市高尾町
- 交通(電車で): 京王高尾線高尾山口駅からすぐ
- 駐車場: 有(有料)
- 問い合わせ: 042-643-3115
高尾山