湯島聖堂
公開日: 2012年9月2日 | 最終更新日 2023年10月4日
日本の近代教育発祥の地
JR御茶ノ水駅・地下鉄新御茶ノ水駅から歩いて2分、地下鉄丸ノ内線御茶ノ水駅からなら徒歩1分、神田川にかかる「聖橋」のたもとにある青銅色の屋根が印象的な建物が「湯島聖堂」です。
上野忍岡の林羅山の私塾にあった孔子廟(孔子を祀っている霊廟)を、1690年(元禄3年)に徳川五代将軍綱吉の命によりこの地に移築、講堂や学寮などが整備されたのが始まりで、その後の江戸幕府直轄の教学機関・施設「昌平坂学問所」、さらに1684年(貞享元年)に江戸幕府が設立した天文方の流れを汲む開成所、神田お玉ヶ池種痘所の流れを汲む医学所と併せて明治初期に設立された東京開成学校・東京医学校(現在の東京大学)や、東京師範学校(現在の筑波大学)、東京女子師範学校(現在のお茶の水女子大学)、文部省、国立博物館、わが国初の図書館である書籍館など、近代教育に関わる数々の機関が設立された重要な地となっています。
「湯島聖堂」として国の史跡に指定されていて、敷地内に世界最大といわれる孔子像もあります。学問の聖地として、近くの湯島天神と共に受験シーズンになると受験生が数多く訪れ、合格祈願をする場所としても有名です。
湯島聖堂まとめ
建物や壁、緑の木々のおかげか、駅周辺の雑踏やすぐそばを通る国道17号線や総武線・中央線、丸ノ内線などの喧騒と賑わいから切り離され、落ち着いた静かな雰囲気に満ちている場所です。歴史的な史跡として訪問し、昔に思いをはせるのも良し、取り立てて歴史に興味がなくとも、静謐な空間として、ホッと一息つきたいような時にもおすすめの場所です。
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湯島聖堂(ゆしませいどう) DATA
- 場所: 東京都文京区湯島1-4-25
- 交通(公共交通機関で): JR中央線御茶ノ水駅から徒歩2分・東京地下鉄千代田線新御茶ノ水駅 徒歩2分・東京地下鉄丸ノ内線御茶ノ水駅 徒歩1分
- 駐車場: なし(近隣にコインパーキングあり)
- 期間: 通年
- 時間: 9:30~17:00まで(冬季は16:00)土・日曜・祝日は大成殿公開 (10:00~閉門時間まで)
- 休み: 夏季休業 8月13~17日の5日間・年末休業 12月29~31日の3日間
- 料金: 入場無料
- 問い合わせ: 公益財団法人斯文会 TEL:03-3251-4606 FAX:03-3251-4853
- HP: 史跡湯島聖堂
湯島聖堂
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