豊前国分寺と桜
公開日: 2015年4月10日 | 最終更新日 2023年2月20日
綺麗に整えられた立派な庭木が茂る家並みの先の交差点を左に曲がると、その門が見えてきた。左側には「いつ咲くの?今でしょ」とばかりに桜が満面の笑みで花を咲かせ、その手前に建つ年代を感じさせる苔むした石碑といい具合にコントラストになっていた。
741年(天平13年)、聖武天皇の命により、全国各地に建立された国分寺の一つ豊前国分寺は、福岡県京都郡みやこ町国分にある。
各地に建てられた「国分寺」は建立当時、その地域最大の建築物であったともいうが、ここ豊前国分寺も、点在する諸堂宇の外側に広大な面積の跡地が広がり、往時の規模をしのばせる。緑多く、空の広い気持ちの良い空間。1300年近く前の風景を思い浮かべながら、風の吹きぬける跡地でもの思いにふけるのもいいかもしれない。
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