旧堺灯台
最終更新日 2023年11月22日

旧堺灯台
南海本線の堺駅から西に向かって徒歩で約15分、堺駅から距離にして約1キロメートルの場所に位置する「堺旧港」の沿岸部に立つ「旧堺灯台(旧堺燈台)」は、現存する木造の洋式灯台としては、石川県羽咋郡志賀町にある「旧福浦灯台」、三重県志摩の「安乗埼灯台」と並ぶ日本最古のものの一つです。
建造は1877年(明治10年)。土台の石積みは旧堺港の港湾整備と共に備前国(現在の岡山県)出身の石工・継国真吉が、建築工事においては堺在住の大工・大眉佐太郎が指揮を取り、灯部の点灯機械の取り付けは、横浜の燈台寮よりフランスのバービエール社製の機器の購入を行い、設計は英国人技師ビグルストーン(ビグルストン)が携わりました。建築にあたっては、堺市民の寄付と堺県からの補助金により資金が捻出されたといいます。
木製の六角形をしており、高さは11.3メートル。高速道路や港湾施設などが並ぶ中、時代を超えた佇まいで、小さいながらも凛とした存在感を漂わせて静かに立っています。

灯台は、1968年(昭和43年)まで現役で使用されていました。1972年7月には国の史跡に指定されています。



堺の町中にある「灯台」 灯台をモチーフにした時計塔とマンホール
Japan web magazine’s recommend
旧堺燈台(きゅうさかいとうだい) DATA
- 場所: 大阪府堺市堺区大浜北町5-1-22
- 交通(公共交通機関で): 南海電車堺駅から徒歩約15分。
- 交通(車で): 阪神高速4号湾岸線大浜出入口からすぐ。
- 駐車場: あり。大浜公園駐車場:有料/乗用車265台(最初の2時間200円、以降1時間毎に100円、閉門まで最大600円)、バス・大型3台(1回1,000円)
- 期間: 通年
- 時間: 自由
- 休み: 自由
- 料金: 無料(内部非公開)
- 問い合わせ: 072-228-7198