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輪島市門前町黒島町の船主集落

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北前船の船主集落

能登空港から約30分、金沢市内から約120分、石川県輪島市門前町黒島町の黒島集落は、江戸時代から明治時代にかけて、様々な物資を積んで日本海を往来した「北前船」の中継地・船主集落として栄えた場所。能登半島の西側に位置する海岸沿いの傾斜地に、往時の雰囲気を今に伝える趣ある家々が並ぶ。重厚な黒瓦に木の板壁(下見板張り)、そして格子窓。冬の日本海からの寒風の影響を極力減らすためだろうか、くねった細い路地に、肩を寄せ合うようにして家々は立ち並んでいる。冬の厳しい気候の中でさえ、穏やかで豊かな情感が漂うその光景は、まさに海に囲まれた「日本」の美しい原風景の一つともいえるだろう。

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重要伝統的建造物群保存地区

天正年間(1573年~1593年)に始まった黒島の廻船業は、年を追うごとに栄え、1684年(貞享元年)に江戸幕府の直轄領「天領」となり益々隆盛を極めた。明治、大正、昭和、そして平成の世となっても集落は、往時の面影と落ち着いた美しさを保っており、集落内の建築物148棟、門、塀、石垣等の工作物101件、環境物件21件を含む約20.5ヘクタール(門前町黒島町イ、ロ、ハ、瓦場、高池、清水田、1及び2の各一部)が、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。

角海家住宅

北前船の廻船問屋として集落随一の栄華を誇った角海家。能登半島地震で全壊したものの、復原工事が行われ、収蔵品などを展示している。

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若宮八幡神社

黒島集落を見下ろす小高い山の上に立つ神社。古くから近隣の人々に海上安全の神として崇敬されてきた。

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黒島天領祭

毎年8月17日・18日には海上安全、五穀豊穣を祈願する黒島天領祭が行われ、子供の奴振りの行列と豪華絢爛な曳山が集落内を練り歩く。

黒島集落へのアクセス

黒島集落へは、金沢駅からJR七尾線・のと鉄道七尾線で穴水駅へ。北鉄奥能登バス門前行きに乗車、約35分。終点で北鉄奥能登バス富来行きに乗り換えて約10分で黒島地区。車でアクセスする場合は、金沢市内から、のと里山海道、国道249号線経由で約1時間40分。輪島市内および能登空港から約30分。集落内は道が細いうえ、現在も日常生活が営まれているので、十分配慮したい。駐車場は、角海家住宅のすぐそばにある。

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道路、入り口ともに狭いので注意。

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