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からっ風カリン

からっ風カリン

かりんとう饅頭

かつて養蚕の盛んだった上州(上野国・群馬)では、養蚕に携わる女性達は経済的に力を持ち、しっかり者の働き者として、家庭でも主導権を握っていた。一方、雪の降らないこの地方では、冬になると、山から乾燥した冷たい風が吹き降ろす。この二つが上州の名物といわれる「かかあ天下とからっ風」だ。その、「からっ風」を名前に冠したお菓子が桐生市にある菓匠 青柳の「からっ風カリン~かりんとう饅頭」。かりんとう饅頭とはいかにも不思議な感じだが、一口食べてみれば、それも納得。かりんとうの美味しさと、饅頭のおいしさが見事に交じり合った菓子なのだ。芳ばしい黒砂糖のほろりとした甘さ、焼き菓子ならではのさくっとした表面の食感としっとりとした上品なこし餡が、絶妙にマッチする。熟成焦がし蜜がもたらす仄かなホロ苦さが、甘みと素敵なバランスを作り出している。かりんとう好きには勿論、甘すぎる和菓子や固いかりんとうがあまり得意ではない人にも食べやすい、上州の名物だ。

ちょっとユーモラスな形。表面はつやつやとしている。

真ん中には上品な甘さのコシ餡。

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菓匠 青柳 本店

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Japan Web Magazine 編集部

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