見ているだけで旅に出たくなる冬の絶景　雪と鉄道の風景

公開日: 2022年2月22日 | 最終更新日 2022年10月14日

雪国の人にとっては、さして珍しい風景ではないかもしれないが、「雪の中を走る鉄道」「鉄道に乗りながら車窓から眺める雪景色」、そんな風景にときめいてしまうのは、しばらく「旅」らしい旅に出ていないからだろうか。それとも、ただ雪の風景や鉄道が好きだからなのだろうか。

雪のあまり降らない都会に暮らす人の中には、「雪」がある、それだけでなんとなくテンションがあがってしまう人も多いだろう。さらに「鉄道」や「絶景」が絡んだりしたら。その気分の上がり方はきっと倍増なんてものじゃない。

こんな感覚、思うように気ままに気軽に旅がしにくいこのご時世、鉄道好きの人はもちろん、旅好きの人にも少なからず共感して頂ける感覚ではないだろうか。

旅に出かける際には、行き先やその旅の目的（食べ歩き、撮影、もしくは遊び、仕事、帰省、等）によって交通手段が車であったり、鉄道であったり、遠方ならば飛行機か新幹線と、鉄道か車の組み合わせであったり様々だが、「便利」といえば車の方が色々な所に行かれて何かと便利なものの、「雰囲気」という意味ではやはり鉄道の方に軍配があがるだろう。特に一人旅ならなおさらだ。

新幹線や特急はともかく、初めて訪れた地方のローカル線に乗る時のあの独特の感覚。知らない土地で一人列車に揺られている時の気分、車窓を流れゆく景色をぼんやり眺めながら、仕事や勉強のこと、家族のこと、恋愛のこと、人間関係のこと、これからの自分の人生やこれまでの自分の人生、そんなものをそれとはなしに考えながら、がたんごとんと進む列車に身体は運ばれていく。いやがうえにもかき立てられる「旅情」。酸素と二酸化炭素と窒素の割合なんて同じはずなのに、空気感まで変わってくる。時には音楽を聞いたり、本を読んだり、お酒を飲んだり。楽しい気持ちや悲しい気持ち。嬉しい気持ちや切ない気持ち。普段、現実主義な人でさえ、少し感傷的な気分になったりして。

そして、そんな感情をさらに幾倍かに増幅するのが「雪」の存在だ。しんしんと降る雪。雪に包まれた町に差し込む光。白で「彩られた」町並み。雪が舞い風が吹き荒ぶ海。青空と山と雪の風景。雪に包まれた里山の風景。流れゆく銀世界。

毎日見ている街並みやいつものなんてことない風景であってさえも「雰囲気」を加えてくれる「雪」は、旅先で、それも美しい景色の中、鉄道と共にあったなら、目に、心に、焼きつくような絶景になったりもする。どこにでもあるような里山の風景も、雪をかきわけながら往く列車の中から見たならば、それはかけがえのない思い出として残る情景になったりもする。

旅の良さ、旅の醍醐味を心から感じさせてくれる風景の一つ、それが「雪」のある風景。

今日はそんな「雪と鉄道」「雪の中の列車」「雪が舞う中をいく汽車」「雪の中を進む列車の車窓から見る風景」「雪の積もった線路や踏切」といった「雪」のある「鉄道風景」を、過去に撮影されたものと合わせてお届けします。今は廃線となってしまった路線やもう使われていない車両などもう二度と見る事が出来ない風景も含め、「昔を懐かしんで久しぶりに出かけてみたくなってしまうような光景」「実際に目で見て、凍てつく寒さと透き通る美しさを全身で感じてみたいと思うような風景」「思わず旅にでかけたくなるような絶景」をどうぞ。