大法寺
公開日: 2009年8月22日 | 最終更新日 2015年9月1日
そのあまりの美しさに振り返ってもう一度見たくなることから「見返りの塔」とも呼ばれる国宝の三重塔がそびえる大法寺は、長野県小県郡青木村当郷にある寺院。創建は、大宝年間(701年~704年)といわれる古刹で、藤原鎌足の子・定恵により創建され、後に、平安時代初期の大同年間に、坂上田村麻呂の命を受けた初代天台座主の義真により再興されたといわれている。ご本尊は釈迦如来。当初は、創建時の年号から大宝寺と呼ばれていたが、後に大法寺と改称したという。
高さ約19メートルの国宝の三重塔は1333年(正慶2年)に築かれたもので、一番下の初重が二番目の二重に比べて約2倍の面積という独特の意匠が特徴で、ここのほかには奈良の興福寺の三重塔にのみ見られる大変珍しいもの。墨書から、大阪の天王寺の建築に関わった大工たちの手によるものと考えられている。
Memo
国宝に指定されている三重塔のほか、重要文化財として「木造十一面観音立像及び脇侍普賢菩薩立像」および「厨子及び須弥壇」を所蔵する。
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大法寺(だいほうじ) DATA
- 場所: 長野県小県郡青木村当郷2052
- 交通(公共交通機関で): 上田駅から千曲バス青木線で約30分、「当郷」停留所下車、徒歩約15分。
- 交通(車で): 上信越道上田菅平ICから約30分。または長野自動車道麻績ICから約30分。
- 駐車場: あり。20台 大型可5台
- 期間: 通年
- 時間: 9:00〜16:30
- 休み: 無休
- 料金: 大人100円 小人50円
- 問い合わせ: 0268-49-2256
- HP: 長野県観光協会