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美しい里山の風景を探して 長野県伊那市高遠の春の風景

南信州の美しい里山の風景

長野県の茅野市と伊那市を結ぶ杖突街道は、戦国時代には武田軍が通り、江戸時代には高遠藩が参勤交代に用いたという歴史ある道。街道の最高所である標高1247mの杖突峠は眺めのよい事で知られるほか、その他の箇所でも「里山」らしい素敵な風景を見る事ができる。そんな杖突街道の風景をご紹介します。

南信州の美しい里山の風景

杖突街道と杖突峠

国道152号線、通称「杖突街道」は、茅野から伊那の高遠へ抜ける道で、高遠町と茅野市の境界にある標高1247メートルの峠「杖突峠(つえつきとうげ)」を越えていく。

南信州の美しい里山の風景南信州の美しい里山の風景

今は道も舗装され、車で比較的すんなりと行かれてしまうが、直線距離で3kmほどでありながら高低差400mを越える標高差、その傾斜とくねくね具合は「杖突峠」という名の通り、その昔は杖を突いてようやく山を越えていくような難儀な道であったろうことは想像に難くない。

実際、多くの旅人らが杖をつきつつ峠を登ったことが峠の名の由来ともいわれ、大正時代頃までは、不要になった杖を集めて燃やして供養するという事も行われていたと聞く。その一方で、実は「杖突峠」とは単にその大変さを表したものではなく、当地で古くからおこなわれている神降しの神事で、降りてきた神が始めに杖を突くのがこの峠であることからその名が起こったともいわれる。

ちなみに「杖突峠」は、信州三景観の一つにも数えられているほど眺望がよく、諏訪湖、八ヶ岳を始め、天気が良ければ、美ヶ原、霧ヶ峰、北アルプスの山々などが一望できる。

南信州の美しい里山の風景南信州の美しい里山の風景

さて、茅野から伊那市高遠方面へ向かう場合、「杖突峠」のくねくね道を越えてしまえば、その先の高遠方面へは、一応山間を抜けていく道ではあるものの比較的平たんで、所々に蔵があるような家が点在する、美しい南信州の風景の中を往く道が続く。

南信州の美しい里山の風景南信州の美しい里山の風景

それはまさに典型的な「日本の里山風景」とも呼べるような、長閑で平和で美しい風景。かつて車などなかった時代に、街道を行き来していた人々が見ていたであろう光景を髣髴とさせる、ある意味普遍的で時代を超える景色だ。

南信州の美しい里山の風景南信州の美しい里山の風景

時空のゆがみか何かでふと300年前に突然タイムスリップしてしまっても、あまり変化や違和感が無さそうな気がしてくるほどの、美しくて穏やかな風景なのだ。

時折目に飛び込んでくる、例えば古い家屋にしだれ桜の似合う風景であったり、古い石碑がいくつも並ぶ場所に、文字通り「華」を添える花々であったり、そんなものが、ことごとく美しい。

南信州の美しい里山の風景春のきらきらと、まぶしい陽光の中、立ち並ぶ石碑と茅葺の建物に美しい桜が文字通り華を添えていた
南信州の美しい里山の風景南信州の美しい里山の風景
南信州の美しい里山の風景何とも穏やかで優しい風景。100年前、200年前、300年前にも、同じような風景を見ていた人がいたのかもしれないことを思うと、「時」の不思議を感じずにはいられない
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国道152号線「杖突街道」の風景。それはきっと、かつてどこにでもあった、何の変哲もない日本の里山の風景。「なんてことはない」「普通」の風景なのだ。

しかし、今となっては、次第に貴重な存在になりつつあるそんな里山の風景は、だからこそ、そこを訪れるものの心をつかんで離さないのかもしれない。

南信州の美しい里山の風景南信州の美しい里山の風景

杖突街道の春の風景、美しい「里山の風景」を楽しみたい場合は、良く晴れた温かい4月の午前中が特におすすめ。ソメイヨシノやしだれ桜の立つ風景のほかにも、可憐で小さな花々が咲き乱れている風景や、整然と綺麗な花々が並んでいる風景など、当地の春の里山らしい抒情的な風景を堪能できる。

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