雲取山

雲取山

東京都最高峰の山

東京といって思いつくものはなんだろう。大都会、日本の首都、政治経済の中心、高層建築、ファッション、ショッピングエリア。新宿、品川、六本木。渋谷、白金、恵比寿、青山、表参道、代官山、自由が丘、田園調布。池袋、上野、五反田、銀座に目黒。浅草や神田、日本橋、谷中、根津、下谷、深川に代表される下町情緒溢れる地域。様々な顔を持った大都市。それは人の沢山居る場所。様々な物が溢れる場所。美味しいものやおしゃれなものや可愛いもの、面白いものに出会える場所。今なら、スカイツリーやゲートブリッジを思い浮かべる方も少なくないだろう。

そんな東京に、冬になると雪山と化す標高2000メートルを越える山があることをご存知だろうか。

大都市の喧騒が嘘の様に豊かで美しい自然に囲まれた奥多摩のさらに奥、東京都の最西端にある山、それが標高2017メートルの「雲取山」だ。

雲取山は新宿から直線距離にして約70キロほどの場所にある。東京都と山梨県、埼玉県の三県に跨って聳え、秩父多摩甲斐国立公園のほぼ真ん中に位置するこの山は、東京都で一番高い山であると同時に、東京の水源林のある重要な山でもある。そんな雲取山の風景をお届けしよう。

雲取山とその周辺の魅力をフルスクリーンで見る


   

日没後の雲取山山頂から見た東京都心の夜景

東京都の最高峰である雲取山は眺望の良さでも知られる山だ。奥多摩や奥秩父、奥武蔵、丹沢の山々、晴れていれば、富士山や浅間山、大菩薩嶺、南アルプスの峰々なども見ることも出来る。近くに民家もないために比較的星も綺麗だ。しかし、なんといっても圧巻なのは東の方角に見える都心の夜景。周囲の闇とは対照的に遠方で煌々と眩く光る大都会の興奮が、輝く帯となって広がっている。その美しさと、自分がこの瞬間その中に存在していないという不思議。それは喧騒の炎熱からの逃避。寂寥感を伴わない心地よい孤独の時間だ。

夜明けの雲取山山頂から見た風景

山頂からの夜明けの風景もまた綺麗だ。眠らない町「東京」の残光と、登り来る太陽の光が交差しながら織り成す風景は実に印象的。

雲取山登山ルート

雲取山山頂へは様々なルートで到達可能だ。健脚なら日帰りも不可能ではないが、出来ることなら余裕をもってスケジュールを組みたい。厳冬期は30センチメートル以上の積雪がある可能性が高く、また雪が無くても凍結している箇所もあるので、アイゼンは必携。ルートが一部通行止めになっていたり、水場も凍り付いている事があるので、事前に山小屋等へ確認したい。

鷹巣山コース

奥多摩駅から中日原を経由して入山するルート

奥多摩駅~(バスで40分)~中日原~(徒歩3時間30分)~鷹巣山~(徒歩2時間)~七ツ石山~(徒歩1時間40分)~ 雲取山(時間は目安

唐松林道コース

奥多摩駅から日原鍾乳洞へ出て入山するルート

奥多摩駅~(バス40分)~日原鍾乳洞~(徒歩2時間20分)~唐松橋~(徒歩3時間)~ブナ坂~(徒歩1時間15分)~ 雲取山(時間は目安)

鴨沢コース

奥多摩駅から鴨沢へ出て入山するルート

奥多摩駅~(バス45分)~鴨沢西~(徒歩3時間30分)~ブナ坂~(徒歩1時間15分)~ 雲取山(時間は目安)

石尾根縦走コース

奥多摩駅から徒歩で縦走するルート

奥多摩駅~(徒歩3時間)~六ツ石山~(徒歩2時間)~鷹巣山~(徒歩2時間)~七ツ石山~(徒歩1時間40分)~ 雲取山(時間は目安)

三条の湯コース

奥多摩駅から三条の湯を経由するルート

奥多摩駅~(バス40分)~お祭~(2時間30分)~青岩谷出合~(30分)~三条ノ湯~(2時間)~ 三条ダルミ~(30分)~雲取山(時間は目安)

県境(長沢背稜)縦走コース

川井駅から県境を縦走するルート

川井駅~(バス10分)~上日向~(徒歩30分)~奥茶屋キャンプ場~(徒歩3時間)~獅子ノ口~(徒歩40分)~踊平~(徒歩1時間20分)~仙元峠~(徒歩1時間)~一杯水避難小屋(三ツドッケ)~(徒歩1時間20分)~七跳尾根分岐~(徒歩10分)~大栗山~(徒歩30分)~酉谷避難小屋~(徒歩20分)~酉谷山~(徒歩2時間10分)~長沢山~(徒歩30分)~桂谷ノ頭~(徒歩60分)~芋ノ木ドッケ~(徒歩40分)~大ダワ~(徒歩50分)~雲取山(時間は目安)

三峰神社から

三峰神社から入るルート

三峯神社~(徒歩15分)~一の鳥居~(徒歩20分)~二の鳥居~(徒歩30分)~霧藻ヶ峰休憩所~(徒歩15分)~お清平~(徒歩1時間5分)~白岩小屋~(徒歩55分)~芋の木ドッケ分岐~(徒歩30分)~大ダワ~(徒歩50分)~雲取山(時間は目安)

天候

標高2000メートルを越える雲取山の天候は下界のそれとは比べ物にならない。特に冬場は注意が必要だ。都心部で天気が良く雪が全くなくとも、雲取山山頂付近は積雪数十センチ、気温マイナス10度を下回ることも珍しくない。天気予報や地元自治体、山小屋などから情報を集めることが大事だ。

雲取山の天候(日本気象協会 tenki.jp) | 雲取山の天気:Mapion天気予報(マピオン)

宿泊

雲取山荘


雲取山山頂から林の中を北方向(三峰コース方面)に700メートルほど、徒歩にして2~30分歩いた場所にある木造二階建ての山荘。平成11年10月に建て直されて新しくなり、水洗トイレ等設備も充実した。ゴールデンウィークや夏は特に混むので早めの予約がおすすめ。相部屋が基本だが、平日等空いている時には個室利用も可能だ。寝具の用意もあるので寝袋が無くても心配ない。

  • 場所: 雲取山山頂から約700メートル
  • 営業: 通年
  • 料金: 1泊2食付 相部屋 7500円 素泊り 5000円(小学生以下はそれぞれ500円引き)幕営料(1人)300円 / 夕食1500円 朝食1000円 昼食(お弁当)1000円
  • クレジットカード利用: 不可
  • 収容人数: 200人
  • 部屋数: 21室(8畳、10畳、20畳)
  • 売店: ジュース(500mlペットボトル)400円  缶ビール 500円 酒(ワンカップ) 400円
    Tシャツ 1500~3000円 バッチ 400円
  • 問い合わせ: TEL 0494-23-3338(8時~20時頃まで) FAX 0494-23-0582(24時間受付)
  • Website: 雲取山荘

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