耳うどん 不思議な名前の栃木のグルメ

耳うどん

厄祓い?うどん

佐野ラーメンで有名な栃木県佐野市は、関東の三大師「佐野厄除け大師」(惣宗寺)のある場所。正月ともなると多くの人で賑わうその佐野市に、佐野ラーメンと並ぶ名物うどんがある。その名も「耳うどん」。なんとも不思議なネーミングのうどんだが、その形を見れば一目瞭然。通常は細長いはずのうどんが、すいとんのような塊となっていて、その形状がまさに耳の形をしているのだ。

この耳うどんは、佐野市の仙波町を中心に昔から伝わってきたうどんで、元々はお正月に食べられていたものだという。耳の形となったいわれは、この耳を悪い神の耳に見立て、それを食べてしまうことによって、家の話も悪い神に聞かれずにすみ、また人の悪い噂も聞かずにすむので一年間平安に暮らせる、ということから。耳の形をしているうどんを食べることによって、魔除け、厄祓いの意味があるというわけだ。

今では市内の蕎麦屋やうどん屋で頂くことができるこの耳うどん、野菜たっぷりで濃いめの関東風味付け。正月料理の名残が、具材として入る伊達巻きなどに見ることができる。

耳うどん
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Japan Web Magazine 編集部

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