化野念仏寺
公開日: 2008年11月15日 | 最終更新日 2023年5月24日
化野念仏寺 西院の河原
おびただしい数の石仏・石塔が見るものに強い印象を与える「あだしの念仏寺」は、平安時代からの墓地であった場所に作られたといわれる寺院で、弘法大師・空海が、放置されていた亡骸を埋葬し、供養のために千体の石仏を安置したのがその始まりといわれるお寺です。
「念仏寺」の名称で呼ばれるようになったのは、平安時代末期から鎌倉時代初期の僧で浄土宗の開祖として知られる法然上人がこの地に念仏道場を開いてからのこと。明治時代には周辺に埋められていた無縁仏を集めて安置、平安時代から鎌倉時代、室町時代、そして江戸時代に渡るそれらの石仏・石塔の総数は8千体を超えるといわれます。
写真で見る化野念仏寺
緑のコケの美しさと丸みを帯びて可愛らしくも見える石仏・石塔の背景にある、或る意味、容赦のない「死」の存在。「形あるものはいつか壊れ、生きとし生きるものはすべて死んでいく」「すべてのものは変化する」という「諸行無常」の根源がそこにあるような気がします。
夥しい石仏・石塔が眼前に迫りくる光景は、魂を揺さぶられる光景です。
この地は平安時代頃には風葬の土地であったといいます。その後土葬となり、亡き人を偲んで安置された石仏がそこかしこに奉られていたのだそうです。それらは数百年の年月が経つうちにいつしか無縁仏となり、周辺一帯に散らばって埋没していました。明治時代に入ってから集められ、整然と配置されたのが現在の化野念仏寺の「西院の河原」です。
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化野念仏寺(あだしのねんぶつじ) DATA
- 場所: 京都府京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17
- 交通(公共交通機関で): 京都バス鳥居本下車 徒歩約5分
- 駐車場: 近隣にパーキングあり
- 期間: 通年(臨時の時間変更・休観あり)
- 時間: 9:00〜16:30(受付終了)(1・2・12月は15:30に受付終了)
- 料金: 大人 500円 中学・高校生 400円 小学生以下 保護者同伴限定 無料
- 問い合わせ: 電話:075-861-2221 Fax:075-881-9800