夏のタウシュベツ川橋梁
幻の橋を求めて 引き金は、きっとその「存在」の気配だ。頭の奥の奥に追いやられ、何年も忘れ去っていた川の記憶。それが突如戻ってきたのは、北の山の中を歩いていると漠然と皮膚が知覚していたその存在を、いつもよりはっきりと感じて
続きを読む幻の橋を求めて 引き金は、きっとその「存在」の気配だ。頭の奥の奥に追いやられ、何年も忘れ去っていた川の記憶。それが突如戻ってきたのは、北の山の中を歩いていると漠然と皮膚が知覚していたその存在を、いつもよりはっきりと感じて
続きを読む冬の美幌峠 つい先ほどまでおとなしかった空は見る間に掻き曇り、風も強く吹き始めてきた。西南方向は鈍色に重たく光る。 屈斜路湖畔、和琴半島から車を走らせ、美幌峠の中腹に差し掛かる頃には、突風で舞い上がる雪で時折前方が見えな
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