崎津教会とも呼ばれる崎津...
長崎県
長崎県には全国にあるカソリック教会の一割以上にあたる約140もの教会が存在する。
1549年に最初の宣教師が渡来してから禁教令が発せられるまでの約半世紀間に長崎全土に広がったキリスト信仰の波は、その後の厳しい迫害によって一旦は潰えたに見えたが、信徒達は隠れキリシタンとなって、およそ250年の間を耐え忍んだ。ようやく時代が移り変わり、信仰の自由が認められたのが明治に入ってから。フランスなどからやってきた宣教師の指導の下、それぞれの地の資材を使って人々の手により一つ一つ建てられたのが現在も長崎各地に残る教会だ。中には、石を切り出して人の手により運ばれ積み上げられその完成までに10年を要したものもあるという。
キリスト教の歴史上でも世界に他に類を見ない長崎のキリシタン迫害史。その証でもある教会群と関連遺産が2007年、ユネスコの世界遺産候補暫定リストに登録された。
数百年の時を経てようやく訪れた静かなる時。苦難を乗り越え信仰を守り抜いた人々の心が息づく地には、今日も祈りの声が響いてやむことはない。
教会をたずねる際のマナー注意点
教会は信者の方達の祈りの場です。見学は自由に行える場所が多いですがマナーを守り、静かに訪問しましょう。
リスト以外の主な長崎の教会群とキリスト教関連遺産