風景

日本の原風景 未来に残したい美しい日本の風景

日本の原風景

「日本の原風景」と聞いて、皆さんはどんな風景を思い浮かべますか?

水の張られた田んぼや緑の畑が広がり、昔ながらの家屋が点在する里山。木々が鬱蒼と生え、どこまでも山々が連なる景色。野山に小さな花が咲く風景であったり、小川が流れ、子供らが遊ぶ情景であったり。海沿いの集落、神社やお寺がある風景、棚田の風景や漁村の風景。沿岸まで山が迫る場所。青々と茂る田畑の中をローカル線が行く風景。雪の積もる宿場町。雨に濡れる伝統家屋。うさぎや鹿やいのししの足跡。虫やカエルの鳴き声が聞こえる長閑な場所。蛍が飛び交う夜の川辺。風渡る湖畔や池のほとり。

その人がどんな場所で育ったか、どんな風景を見て成長したか。または、その人がどんな映画やドラマ、漫画やアニメ、小説などを気に入っていて、特にどんなシーンを好み、幾度も見たり、想像したか。などによって、それぞれの人が思い浮かべる「日本の原風景」は大きく異なることでしょう。異なりながらも、それらの多く、「原風景」と聞いて思い浮かべる景色、情景は、自分がそこに行けば安らげるであろう景色、ホッとするであろう風景なのではないでしょうか。

一説には、日本語の「原風景」の元になったのはドイツ語のUrlandschaftという言葉だとか。この言葉には「人の手の入らない本来の姿の土地、地形、風景」というような意味があるそうで、試しにグーグルの画像検索で「Urlandschaft」を検索すると赤茶けた土の荒野が広がる風景であったり、森林と山と川の風景といった、人の姿や家屋などの人工物がほぼ見えないような自然風景の写真が出てきます。Urlandschaftという言葉がいつ日本に入ってきて「原風景」となったのかはわかりませんが、現在の日本語の「原風景」が意味するところ・・・「子供の頃の体験を想起させるような、心の奥にある懐かしさなどの感情を伴うことが多い風景」とはかなり異なるのも興味深いところです。伝統を重んじ、歴史的な景観なども大切にするといわれるドイツ人にとっては、より根源的な大自然の風景、「マザーネイチャー」ともいえる原始的な風景こそが「原風景」なのかも知れませんね。

というわけで今日は、春夏秋冬、様々な季節の「日本の原風景」をお届けします。人によって「日本の原風景」のイメージは大きく違えども、日本らしさ、古き良き日本のイメージ、昔ながらのほっとする風景、未来の世代にも見せてあげたい穏やかな日本的風景などなど、バリエーション豊かな日本の原風景をJWMの写真から集めてみました。世界的に有名な「ザ・日本の風景」ともいえる場所、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されているメジャーなエリアなどから、JWMのカメラマンが移動中に偶然出会ったマイナーながらも素朴でちょっと素敵な場所まで、様々な「日本の原風景」をお楽しみください。

未来に残したい美しい日本の風景

日本の原風景
島根県安来市
日本の原風景
島根県安来市
日本の原風景
石川県輪島市
日本の原風景
長野県上田市

日本の原風景
長野県上田市
日本の原風景
山形県鶴岡市
日本の原風景
富山県富山市
日本の原風景
広島県福山市「鞆の浦」
日本の原風景
新潟県十日町市
日本の原風景
新潟県十日町市
日本の原風景
沖縄県石垣市
日本の原風景
岐阜県高山市
日本の原風景
岐阜県大野郡白川村 「白川郷」
日本の原風景
秋田県仙北市
日本の原風景
京都府京都市左京区
日本の原風景
岐阜県恵那市
日本の原風景
佐賀県鹿島市
日本の原風景
福島県南会津郡下郷町 「大内宿」
日本の原風景
滋賀県近江八幡市
日本の原風景
福井県小浜市
日本の原風景
奈良県奈良市
日本の原風景
長野県塩尻市「奈良井宿」
日本の原風景
高知県安芸郡奈半利町
日本の原風景
京都府南丹市美山町
日本の原風景
島根県松江市
日本の原風景
岡山県笠岡市
日本の原風景
岐阜県中津川市
日本の原風景
京都府京都市東山区

日本の原風景
鹿児島県霧島市
日本の原風景
埼玉県川越市
日本の原風景
石川県金沢市
日本の原風景
新潟県糸魚川市
日本の原風景北海道札幌市中央区 「北海道神宮」

日本の原風景
長崎県平戸市
日本の原風景静岡県浜松市

日本の原風景
新潟県新潟市中央区 「白山神社」
日本の原風景
北海道函館市
日本の原風景
岐阜県郡上市八幡町
日本の原風景
静岡県富士市
日本の原風景
静岡県富士宮市
日本の原風景
鳥取県西伯郡大山町
日本の原風景
長野県千曲市
日本の原風景
福島県会津若松市
日本の原風景
福島県会津若松市

まとめ

例えば、故郷の風景、小さいころからいつも見ていて何の変哲もない普通の景色も、他所の違う人から見れば「絶景」とも呼べるような最高の景色なのかもしれませんし、逆にほかの人にとってはなんていうことない風景でも、自分にとっては特別な風景かもしれません。また、慣れ親しんでいるつもりの景色でも、時間帯や見方を変えると、今迄に気づかなかった絶景ポイントがあって、とても素敵な光景を目にすることができるかもしれません。一人で見るか、誰かと一緒に見るかによっても見え方は違うことでしょう。

そもそも「原風景」とは「ほかの誰か」にとってではなく「自分」にとっての原体験、昔の記憶につながる景色、懐かしい風景であるもの。改めて「ふるさと再発見」とまでいかなくとも、ささやかでも自分にとっての思い出の風景、自分のお気に入りの風景、今まで見過ごしていたような素敵な風景をもう一度探してみるのもよいかもしれません。遠い昔に忘れていた景色、慣れ過ぎて見落としていた光景。あなたの原風景、あなたにとっての「日本の原風景」、ぜひ今一度見つけてみてくださいね。

Japan Web Magazine 編集部

日本のおいしい食べ物、素敵な場所、いいモノ、いいコトなどをご紹介します。

    Japan Web Magazine 編集部 has 1782 posts and counting. See all posts by Japan Web Magazine 編集部

    アバター画像