富士山のある風景風景

富士山のある風景

富士山のある風景

富士山の形

富士山をぐるりと一周すると、どれくらいの距離になるかご存知だろうか?答えは120km以上。走行するルートにもよるが、平均すると、140kmから150kmくらいになる。150kmといえば、富士山の麓の町、富士市から直線でほぼ東京まで到達してしまう距離。改めて、富士山がどれほど大きな山かという事がわかる数値だ。

そんな富士山をぐるりと周る道路、例えば国道138号線や139号線、469号線をある程度の距離、移動した経験がある方なら目で見て知っていると思うが、移動するにつれて富士山の形は刻々と変化する。コニーデ式成層火山の円錐状の綺麗な「山体」といっても、細長い円錐である上に、宝永火口の存在もあり、角度によってその姿は変わる。だから、例えば、富士山の周囲にある町、富士宮市や御殿場市、富士吉田市などの地元の人々は、「富士山」といわれても、それぞれ思い浮かべる形が違うのだ。そして、地元の人も含めた富士山を愛する人々は、どこから見た富士が一番美しいかについて、一家言をもっていたりするわけだ。

さらに、その形の変化のみならず、独立峰の富士山は、天候も刻々と変化する。ついさっきまで綺麗に全体が見えていたのに、少し移動したら、雲に隠れて見えなくなってしまったり、ついさっきまで分厚い雲に覆われていたのに、突如綺麗にその姿を見せたり、なんていうことがままある。そんな風景の変化を楽しめるのも、また富士山の魅力なのだ。(山梨県南都留郡鳴沢村字焼間)

Japan Web Magazine 編集部

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