恵山
公開日: 2010年8月21日 | 最終更新日 2015年8月3日
恵みの山
函館から国道278号線を東に車で40分ほど走ると、やがて海を挟んだ向こう側の岬に、太平洋に突き出すようにして雄々しく聳える山が見えてくる。よく晴れた日に見ると、手前の青い海と岩むき出しの荒々しい山肌のコントラストが特に印象的なその山が標高618メートルの「恵山」だ。
恵山(えさん)の名は「火を吹き、溶岩が流れ落ちる」を意味するアイヌ語「イエサン」から来ているといわれ、今もその名の由来のイメージを髣髴とさせるような、もくもくと噴煙を吐き出す活火山。登山口から1時間~2時間ほどで頂上まで行く事が出来るので山としては気軽に登れる山だが、活火山ゆえの、頂上付近から中腹にかけてそこかしこに点在する硫黄色の鮮やかな岩肌と、吸い込むと命にも関わる有毒な硫黄ガスを吹き上げる噴気孔、そして、かつて溶岩が流れ下り、現在もなお荒涼とした風景の広がる通称「賽の河原」と、その荒々しくも雄大な景観は見ものだ。また、緯度が高いので本州の2000メートル超級の山に匹敵する植生を見る事が出来るのも魅力。
青森側から見た恵山
恵山登山ルート
恵山山頂へ
権現堂登山コース:所要時間 恵山火口原駐車場から約60分。全長 約2.9キロメートル。
勾配がきつく歩きにくい箇所もあるが、風景は圧巻。山頂からは津軽海峡を始めとする大パノラマを楽しむことができる。
恵山展望台へ
恵山展望台コース:所要時間 恵山火口原駐車場から約40分。 全長 約1.4キロメートル。
歩きにくいコースだが、40分ほどで恵山展望台に到達する。5月中旬からはつつじが美しい。展望台からは津軽海峡を望むことができる。
岬展望台へ
岬展望台コース:所要時間 恵山火口原駐車場から約30分。 全長 約1.5キロメートル。
なだらかな道が続き、ハイキング気分で歩くことの出来るコース。天気が良ければ、展望台からは有珠山などを見ることができる。
恵山登山ガイドマップ(pdf)
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恵山(えさん) DATA
- 場所: 北海道函館市
- 交通(公共交通機関で): JR函館駅から函館バス恵山御崎行・石田温泉行で1時間50分、恵山登山口下車。そこから恵山山頂まで徒歩1時間30分~2時間。
- 交通(車で): 函館市内から国道278号線で約1時間で恵山登山口へ。
- 駐車場: あり
- 期間: 通年(山頂付近は冬期閉鎖あり)
- 問い合わせ: 函館市恵山支所産業課 0138-85-2336
恵山
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