恵山から見る風景
公開日: 2015年8月3日 | 最終更新日 2022年10月14日
北海道渡島半島の東南端に太平洋に突き出すようにしてそびえる恵山は、標高僅か618メートルの山ながら、活発な火山ならではの荒涼とした迫力ある風景が見られる山として知られる。また、692種にも及ぶ多種多様な植物が見られる山であり、平均気温の低い北国の山ならではの、本州ならば2000メートル級以上の山に相当するような植生、例えばイソツツジ、ガンコウラン、シラネアオイ、コケモモ、ミネズオウ、シラタマノキ、サラサドウダン、ハクサンチドリといった「高山植物」の数々が見られることでも知られる山だ。
そして、さらにこの恵山の特筆すべき点は、その圧倒的な景観にある。周囲を海に囲まれた山がちな島国である日本においても、登山しながら、または山頂から海が見える山は限られてくるが、この恵山、登山道からも山頂からも、まさに絶景と呼べる美しい海のある風景を見ることができるのだ。
山頂付近は勾配もややきつく、ごろごろとした岩も多く歩きにくいが、駐車場から60分(片道)ほどで山頂まで行くことができる。また、山頂まで行かれなくとも、駐車場から30~40分(片道)ほど歩けば、山頂とは別の場所にある恵山展望台(恵山展望台コース)や岬展望台(岬眺望コース)まで行かれるので、体力に自信がない方はそちらもおすすめだ。
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