足利学校
公開日: 2012年10月17日 | 最終更新日 2015年6月25日
日本最古の総合大学
1549年(天文18年)に日本にやって来たイエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルにより「日本国中最も大にして、最も有名な坂東のアカデミー(大学)」と世界に紹介された足利学校は、栃木県足利市にかつてあった日本最古の学校だ。ザビエルが来日した当時は、3000人を越える学徒がいたといい、関東における最高学府として多くの子弟が机を並べ、勉学に励んでいた。
学校としては1872年(明治5年)に廃校となったが、孔子廟を初めとする建物は破却を免れ、1921年(大正10年)には足利学校の敷地と孔子廟、学校門など、現存する建物が「足利学校跡(聖廟および附属建物を含む)」として国の史跡に指定された。1990年(平成2年)に復元された方丈庭園とあわせて、現在一般に公開されている。
足利学校の設立時期
足利学校の設立時期についてはいくつかの説があるが、一説には奈良時代に設立されたとも平安時代に設立されたともいわれており、一時衰退したものの、室町幕府の関東管領を務めた上杉憲実が自ら指揮を執って再興を図り、長として鎌倉・円覚寺の僧・快元を招いたり、現在国宝に指定されている五経などの書物98冊を寄贈するなどして尽力した。1432年(永享4年)以降のことだ。その甲斐もあり、徐々に足利学校の名は全国に浸透、北は東北から南は九州・沖縄まで各地の出身者が多数集い、その規模も拡大していった。
足利学校へのアクセス
足利学校へは、JR足利駅から徒歩9分、または東武足利市駅から徒歩で14分。のんびりと町並みを見ながら散策しているとついてしまう距離だ。車でのアクセスは北関東自動車道足利ICから10分ほど。足利ICを降りたら右折、国道293号に入り「足利市街」方面へ。
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足利学校(あしかががっこう) DATA
- 場所: 栃木県足利市昌平町2338
- 交通(公共交通機関で): JR両毛線足利駅から徒歩9分 / 東武足利市駅から徒歩14分
- 交通(車で): 北関東自動車道 足利ICから10分
- 駐車場: あり(太平記館 観光駐車場(無料))
- 期間: 通年
- 時間: (4月~9月)午前9時~午後5時(受付は4時30分) (10月~3月)午前9時~午後4時30分(受付は4時)
- 休み: 第3月曜日(祝日、振替休日のときは翌日) 年末(12月29日~31日)
- 料金: (一般)個人:400円 団体:330円 (高校生)個人:210円 団体:160円
- 問い合わせ: 0284-41-2655
- HP: 足利市観光協会
足利学校
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