日本の技
公開日: 2009年5月16日 | 最終更新日 2024年2月11日
日本の伝統工芸
時間をかけて紡ぎ出されたものが放つ美しさ
何百何千と繰り返されてきたことによって初めて生み出される所作の美
光と影が入り混じり対峙しあいその絶妙なバランスの元で醸し出される美しさ
日本の伝統にはそんな美が溢れている。日本の伝統工芸品や伝統芸能には、独特の美しさと緊張感がある。無駄なものがそぎ落とされた、シンプルで自然なデザイン。そこに加わるぴりっとした張りと一匙の遊び心。多くの時間と沢山の人々の努力研鑽、智慧の集積。そして生み出される技巧とその継承。そこには時に、携わる職人や演者本人でさえ、どうしてそうなのか、どうしてそうなるのかわからないという、精緻で微細なものも含まれるという。今の最高水準の機械をもってしても、中々為し得ないまたは計り得ない極小の差異を感じ、見極める匠。十年、二十年程度のキャリアでは、よちよち歩きに等しい扱いをされてしまうほどに、高度で奥深い技能と感覚。現代の科学でもってしても解明できない世界がそこにはあるのだ。技極まって、至高の作品が生まれる。
伝統工芸
陶芸
日本の陶芸の起源は古く、遠く縄文時代にまで遡る。国内各地でおよそ一万二千年前のものといわれる土器が出土しているのだ。その後の日本の陶芸の歴史は、朝鮮や中国の影響を大きく受けてきた。まず、仏教伝来と前後して、渡来人によって窯や轆轤(ろくろ)が伝わった。それまでのひも状の粘土を積み重ねて成形し、野焼きをして焼成していたものに対し、より形の整ったものを造ることが出来るようになり、かつ高温で焼き上げることにより、丈夫で水漏れのしないものとなった。これら須恵器(すえき)とよばれる青灰色をした陶器は、古墳時代から中世初期まで製造されていた。
その後鎌倉時代になって、釉薬(ゆうやく)を使った焼き物が作られるようになる。釉薬というのは「焼き物にかけるうわぐすり」の事。焼き物の表面を覆うガラス質の皮膜で、それまでも粘土に含まれる微量の長石が溶け、自然に焼き物の表面を覆う自然釉と呼ばれるものは偶発的に焼かれていたが、本格的に出来上がりの想定をして釉薬が用いられるようになったのは、平安後期から鎌倉時代になってからのことという。この釉薬をかけて焼くことで、焼き物の吸水性がなくなると共に、様々な色を発色するので、装飾性も高まることになる。ようやく現代の焼き物にもつながるようなものが造られるようになったのだ。
釉薬や、使用する土、そして窯などに改良工夫が凝らされ、彩色も施されるようになって、各地の焼き物は独自性を増していく。その中でも、質の悪いものは自然に淘汰されていくのだが、そうして残ったのが、現代でもその名を知られる「瀬戸、常滑、備前、信楽、丹波、越前」の「日本六古窯」と呼ばれるもの。数ある中でも、こうして残っていくというのは、陶工達の腕や努力もさることながら、使用する土の安定した供給や、燃料となる薪の調達、釉薬の品質、後継者の有無なども大きく関わっており、それは現代においても存続を揺るがす問題として大きく横たわっているのである。
日本の陶磁器一覧
- 津軽焼(青森県)
- 小久慈焼(こくじやき)(岩手県)
- 鍛冶丁焼(かじちょうやき)(岩手県)
- 台焼(岩手県)
- 藤沢焼(岩手県)
- 堤焼(宮城県)
- 切込焼(きりごめやき)(宮城県)
- 台ヶ森焼(だいがもりやき)(宮城県)
- 楢岡焼(秋田県)
- 白岩焼(秋田県)
- 平清水焼(山形県)
- 成島焼(なるしまやき)(山形県)
- 上の畑焼(山形県)
- 深山焼(山形県)
- 碁点焼(山形県)
- 新庄東山焼(山形県)
- 相馬焼(福島県)
- 会津本郷焼(福島県)
- 会津慶山焼(福島県)
- 相馬駒焼(そうまこまやき)(福島県)
- 二本松万古焼 (福島県)
- 田島万古焼(福島県)
- 笠間焼(茨城県)
- 益子焼(栃木県)
- 小砂焼(こいさごやき)(栃木県)
- 三毳焼(みかも)(栃木県)
- 渋民焼(群馬県)
- 飯能焼(埼玉県)
- 今戸焼(いまどやき)(東京都)
- 能穴焼(山梨県)
- 高遠焼(長野県)
- 松代焼(長野県)
- 尾林焼(長野県)
- 天竜峡焼(長野県)
- 無名異焼(むみょういやき)(新潟県)
- 庵地焼(あんちやき)(新潟県)
- 小杉焼(富山県)
- 九谷焼(石川県)
- 大樋焼(おおひやき)(石川県)
- 珠洲焼(すずやき)(石川県)
- 越前焼(福井県)日本六古窯
- 瀬戸焼(愛知県)日本六古窯
- 常滑焼(とこなめやき)(愛知県)日本六古窯
- 赤津焼(愛知県)
- 犬山焼(愛知県)
- 美濃焼(岐阜県)
- 渋草焼(岐阜県)
- 小糸焼(岐阜県)
- 山田焼(岐阜県)
- 志戸呂焼(静岡県)
- 賤機焼(しずはたやき)(静岡県)
- 森山焼(静岡県)
- 萬古焼(ばんこやき)(三重県)
- 伊賀焼(三重県)
- 阿漕焼(三重県)
- 御浜焼(三重県)
- 信楽焼(滋賀県)日本六古窯
- 湖南焼(滋賀県)
- 膳所焼(ぜぜやき)(滋賀県)
- 湖東焼(滋賀県)
- 下田焼(滋賀県)
- 八田焼(滋賀県)
- 交趾焼(こうちやき)(京都府)
- 押小路焼 (おしこうじやき)(京都府)
- 楽焼(京都府)
- 朝日焼(京都府)
- 清水焼(京都府)
- 音羽焼(京都府)
- 御室焼(京都府)
- 粟田口焼(京都府)
- 御菩薩焼(みぞろやき)(京都府)
- 八坂焼(京都府)
- 岩倉焼(京都府)
- 修学院焼(京都府)
- 亀亭焼(京都府)
- 周平焼(京都府)
- 紫野焼(京都府)
- 宗斎焼(京都府)
- 露山焼(京都府)
- 古斎焼(京都府)
- 真葛焼(京都府)
- 文山焼(岡崎)(京都府)
- 吉向焼(大阪府)
- 赤膚焼(あかはだやき)(奈良県)
- 瑞芝焼(ずいしやき)(和歌山県)
- 出石焼(兵庫県)
- 明石焼(兵庫県)
- 丹波焼(立杭焼)(兵庫県)日本六古窯
- 備前焼(岡山県)日本六古窯
- 虫明焼(むしあけやき)(岡山県)
- 酒津焼(岡山県)
- 羽島焼(岡山県)
- 宮島焼(広島県)
- 姫谷焼(広島県)
- 因久山焼(鳥取県)
- 牛ノ戸焼(鳥取県)
- 法勝寺焼(鳥取県)
- 浦富焼(鳥取県)
- 上神焼(鳥取県)
- 布志名焼(ふじなやき)(島根県)
- 石見焼(島根県)
- 温泉津焼(島根県)
- 出西焼(島根県)
- 袖師焼(島根県)
- 八幡焼(島根県)
- 萬祥山焼(島根県)
- 御代焼(島根県)
- 江津焼(島根県)
- 母里焼(島根県)
- 楽山焼(島根県)
- 錦山焼(島根県)
- 石州亀山焼(島根県)
- 萩焼(山口県)
- 堀越焼(山口県)
- 末田焼(山口県)
- 星里焼(山口県)
- 大谷焼(徳島県)
- 砥部焼(愛媛県)
- 江山焼(こうざんやき)(愛媛県)
- 水月焼(愛媛県)
- 楽山焼(愛媛県)
- 理平焼(香川県)
- 神懸焼(香川県)
- 岡本焼(香川県)
- 内原野焼(高知県)
- 尾戸焼(高知県)
- 能茶山焼(高知県)
- 小石原焼(こいしわらやき)(福岡県)
- 上野焼(あがのやき)(福岡県)
- 高取焼(福岡県)
- 蒲池焼(福岡県)
- 一の瀬焼(福岡県)
- 星野焼(福岡県)
- 二川焼(福岡県)
- 唐津焼(佐賀県)
- 伊万里焼・有田焼(佐賀県)
- 白石焼(佐賀県)
- 肥前吉田焼(佐賀県)
- 肥前尾崎焼(佐賀県)
- 黒牟田焼(佐賀県)
- 多々良焼(佐賀県)
- 小田志焼(佐賀県)
- 波佐見焼(長崎県)
- 三川内焼(平戸焼)(長崎県)
- 現川焼(うつつがわやき)(長崎県)
- 小代焼(しょうだいやき)(熊本県)
- 網田焼(おうだやきやき)(熊本県)
- 高田焼(八代焼)(熊本県)
- 小鹿田焼(おんたやき)(大分県)
- 小松原焼(宮崎県)
- 薩摩焼(鹿児島県)
- 壺屋焼(沖縄県)
- 琉球焼(沖縄県)
漆芸
手に持つと木独特の柔らかさと優しさがほっとする、陶器とはまた違った魅力を持つ漆器。蒔絵、沈金、螺鈿などの施された豪華なものから、しっくりと木肌の馴染む普段使いのシンプルなものまで、実に様々なものがある。色も、朱、黒、溜といわれる黒に近い色から時と共に透けていく色まで。味噌汁や吸い物はやはり漆器の椀で飲みたいという方も多いだろう。最近ではウレタン性の合成漆を塗ったいわゆる偽物も多く出回っているが、やはり本物の質感には及ばない。天然の漆は扱いも楽ではなく、現在はその殆どを中国からの輸入に頼っている状況だが、それでも自然のもののみが持つ深い味わいと、数値では決して測れない微細な混沌がある。それこそが本物を本物たらしめるに欠かせない要素であり、昔の人々が漆を研究し、観察し、何度も試用し、そうして完成されてきた技なのだ。漆器というのは「漆」というものの特性を知り、特徴を掴み、その素晴らしさを最大限に引き出した結果出来上がる産物なのである。幾人もの職人達が携わり、気の遠くなるような工程を経て作り上げられた漆器は、古来よりの人々の智慧と知識と技術が連綿と伝承され継承され、それらが凝縮して始めて出来上がる奥の深いものなのだ。
日本の塗り一覧
- 津軽漆器(青森県)
- 能代春慶(秋田県)
- 川連漆器(秋田県)
- 秀衡塗(岩手県)
- 浄法寺塗(岩手県)
- 正法寺塗(岩手県)
- 鳴子漆器(宮城県)
- 村上木彫堆朱(新潟県)
- 新潟漆器(新潟県)
- 喜多方漆器(福島県)
- 会津漆器(会津塗)(福島県)
- 粟野春慶(茨城県)
- 日光彫(栃木県)
- 江戸漆器(東京都)
- 芝山漆器(神奈川県)
- 鎌倉彫(神奈川県)
- 小田原漆器(神奈川県)
- 静岡漆器(静岡県)
- 木曽漆器(長野県)
- 飛騨春慶(岐阜県)
- 輪島塗(石川県)
- 金沢漆器(石川県)
- 山中漆器(石川県)
- 高岡漆器(富山県)
- 越前漆器(福井県)
- 若狭塗(福井県)
- 日野椀(滋賀県)
- 京漆器(京都府)
- 奈良漆器(奈良県)
- 紀州漆器(根来塗)(和歌山県)
- 郷原漆器(岡山県)
- 八雲塗(島根県)
- 出雲漆器(島根県)
- 大内塗(山口県)
- 香川漆器(香川県)
- 桜井漆器 (愛媛県)
- 久留米籃胎漆器(福岡県)
- 宮崎漆器(宮崎県)
- 琉球漆器(沖縄県)
人形
日本の人形と聞いて、果たしてどんな人形を思い浮かべるだろうか。雛人形?五月人形?からくり人形?紙人形?そう、一口に人形と言っても実に様々な種類の人形がある。人形とは、呼んで字のごとく、元来は人の形をしたもの。実際には、動物や想像上の生き物も含まれるが、日本古来の人形は基本的に、土や紙や木で出来た人の形をしているものをいう。それはただの子供のおもちゃではない。時には、精巧緻密に作られた部品や仕組みやからくりが合わさることによって、まるで生きているかのような表情を持ち、さらには浄瑠璃や芝居などで熟練の人形遣い達に操られることによって、まさに生きているかのような動きとしぐさをする、一つの芸術品なのである。
「人形」は元々、人間の「願い」や「祈り」を具象化したものといわれている。失われた者や手の届かぬ者、去ってしまった者や旅に出ている者への憧憬や悄愴、畏敬、思慕恋慕、そして自分自身や家族親類縁者の健康や出世、回復平癒等の願望や希望などを、形として存在する物体に込める為の物、さらには厄災などからの身代わりとして、また呪術的な対象としての意味合いを持った存在、それが「人形」だったのだ。それらは必然的に、祭礼や宗教的儀式にも使われた。当然、子供たちの玩具としての側面も人形は古くから持っていた。赤子をあやす為、幼子を喜ばせるために、人間や動物をかたどった人形は自然発生的に生まれたといわれる。
そんな人形も、いつしか唄や曲、物語などと共に動きを持つようになり、命を吹き込まれ、また一方では装飾的要素が強くなって、時には地位や財産を表す尺度にさえなり、着衣や小物類がより手の込んだものとなっていった。人形は本物さながら、いや、それ以上の衣類と小物を持つようになったのである。今でも山形や新潟などの旧家に行くと、昔から伝わるそのような瀟洒で絢爛なる雛人形や五月人形を見ることが出来る。
日本の人形
- じゃんがら和紙人形(福島県)
- 江戸押し絵人形(東京都)
- 江戸木目込人形(埼玉県・東京都)
- 駿河雛人形(静岡県)
- 越前竹人形(福井県)
- 京人形(京都府)
- 博多人形(福岡県)
染織
他の工芸品と大きく異なる点、それはどれほど高価でどれほど手の込んだものであったとしても、殆どの場合において、実際に身につける、身に触れるということだ。勿論掛けたり敷いたり拭いたりといった用途のものもあるが、それでもやはり大方が実際に人間の手にふれ、肌にふれ、身体に纏われる。至高の工芸品だろうが美術品だろうが、そうである。或る意味、最も基本的で最も究極のものと言えるだろう。ただ文様やデザインが奇抜なだけでは駄目なのだ。手触り、着心地。見て美しく、楽しく、触れて心地よい。滑らかさ。たおやかさ。色彩や意匠が、作り手の技と思いを纏い、人の手と心に触れる。
日本の織物・染物
- 置賜紬(山形県)
- 会津木綿(福島県)
- 結城紬(茨城県)
- 足利紬(栃木県)
- 桐生織(群馬県)
- 伊勢崎銘仙(群馬県)
- 伊勢崎絣(群馬県)
- 秩父銘仙(埼玉県)
- 多摩結城(東京都)
- 多摩織(東京都)
- 東京染小紋(東京都)
- 東京手描友禅(東京都)
- 村山大島紬(東京都)
- 黄八丈(東京都)
- 小千谷縮(新潟県)
- 塩沢紬(新潟県)
- 小千谷紬(おぢやつむぎ)(新潟県)
- 十日町明石ちぢみ(新潟県)
- 十日町絣(新潟県)
- 本塩沢(新潟県)
- 上田紬(長野県)
- 信州紬(長野県)
- 遠州木綿(静岡県)
- 近江上布(滋賀県)
- 名古屋友禅(愛知県)
- 名古屋黒紋付染(愛知県)
- 有松・鳴海絞り(愛知県)
- 伊賀くみひも(三重県)
- 加賀友禅(石川県)
- 牛首紬(石川県)
- 加賀繍(石川県)
- 京友禅(京都府)
- 西陣織(京都府)
- 京小紋(京都府)
- 京鹿の子絞(京都府)
- 京くみひも(京都府)
- 京黒紋付染(京都府)
- 京絞り(京都府)
- 京繍(京都府)
- 弓浜絣(鳥取県)
- 柳井縞(山口県)
- 阿波正藍しじら織(徳島県)
- 久留米絣(福岡県)
- 博多織(福岡県)
- 大島紬(鹿児島県)
- 豊後絞り(大分県)
- 琉球びんがた(沖縄県)
- 久米島紬(沖縄県)
- 喜如嘉の芭蕉布(きじょかのばしょうふ)(沖縄県)
- 首里織(沖縄県)
- 宮古上布(みやこじょうふ)(沖縄県)
- 八重山上布(沖縄県)
- 八重山ミンサー(沖縄県)
- 与那国織(よなぐにおり) (沖縄県)
- 読谷山花織(よみたんざんはなおり)(沖縄県)
- 読谷山ミンサー(沖縄県)
- 琉球絣(沖縄県)
金工
命を奪い合う武器になり、身体を守る武具になり、飾るための装飾品となり、命をつなぐために料理をするための調理器具となり、命の恒久無事と幸せを祈るための祭具となり、建物を建てるための道具となり、農耕や伐採をする上で欠かせない器具となる。それがいわゆる金物と言われる鉄や銅などで出来た製品だ。こうしてみると金物がいかに生活に密着し、欠かすことの出来ないものであるかがわかる。これら金物の製造も古くから行われてきた。古墳時代にはすでに青銅器が作られ、五世紀頃になると「たたら」と呼ばれるふいごを用い原料に砂鉄を使った製鉄が出雲や九州で行われるようになる。紀元前1600年ごろにヒッタイト(現在のトルコ付近にあった帝国)で始まった製鉄は、インドや東南アジアを経て紀元5世紀頃に日本に伝わり、その後現在に到るまで改良を加えられながらも、続けられているのだ。そうして造られた鉄は、用途に合わせてさらに加工されていく。中世以前、鉄は貴重なものであり、一般庶民が日常的に所有できるものではなかったが、鉄の生産量が増え、次第に個人所有が行われるようになる(当初は主に武士)鎌倉時代以降、全国各地に鉄加工の技術が広まってゆく。
日本の金工
- 南部鉄器(岩手県)
- 山形鋳物(山形県)
- 三条金物・燕鎚起銅器(つばめついきどうき)( 新潟県)
- 越後与板打刃物(新潟県)
- 東京銀器(東京都)
- 高岡銅器(富山県)
- 越前打刃物 (福井県)
- 信州打刃物(長野県)
- 堺打刃物(大阪府)
- 大阪浪華錫器(おおさかなにわすずき)(大阪府)
- 京都神仏具金物(京都府)
- 京都刃物(京都府)
- 播州三木打刃物(兵庫県)
- 土佐打刃物(高知県)
- 肥後金物(熊本県)
木竹工
私達にとって一番身近な素材と言えば、木や竹ではないだろうか。木や竹は全国各地のほぼありとあらゆる場所に生えており、容易に手に入れることが出来る素材。なおかつ加工自体も比較的やりやすいことから、木工品や竹工品は有史以来の長い歴史を持つと考えられる工芸品であり、日用品だ。日々の食事や調理に欠かせない箸やまな板、しゃもじ、食器類などから、箪笥や仏壇、釣竿や魚篭(びく)などに至るまで、実に様々な道具・用具が木や竹で作られる。今ではプラスチックなどの新素材に変わられたものも少なくないが、やはり木や竹で出来ているものに、安心する向きも多いだろう。
日本の木竹工一覧
- 大館曲げわっぱ(秋田県)
- 樺細工(秋田県)
- 秋田杉桶樽(秋田県)
- 岩谷堂箪笥(岩手県)
- 天童将棋駒(山形県)
- 宮城伝統こけし(宮城県)
- 奥会津編み組細工(福島県)
- 春日部桐箪笥(埼玉県)
- 江戸指物(東京都)
- 江戸和竿(東京都)
- 箱根寄木細工(神奈川県)
- 駿河竹千筋細工(静岡県)
- 加茂桐箪笥(新潟県)
- 南木曽ろくろ細工(長野県)
- 松本家具(長野県)
- 名古屋桐箪笥(愛知県)
- 一位一刀彫(岐阜県)
- 井波彫刻(富山県)
- 京指物(京都府)
- 大阪欄間(大阪府)
- 大阪唐木指物(大阪府)
- 大阪泉州桐箪笥(大阪府)
- 大阪金剛簾(大阪府)
- 豊岡杞柳細工(兵庫県)
- 高山茶筌(奈良県)
- 紀州箪笥(和歌山県)
- 勝山竹細工(岡山県)
- 宮島細工(広島県)
- 別府竹細工(大分県)
- 都城大弓(宮崎県)
- 名古屋仏壇(愛知県)
- 彦根仏壇(滋賀県)
文具
- 雄勝硯(おがつすずり)(宮城県)
- 鈴鹿墨(三重県)
- 豊橋筆(愛知県)
- 奈良筆(奈良県)
- 播州そろばん(兵庫県)
- 赤間硯(あかますずり)(山口県)
- 雲州そろばん(島根県)
- 熊野筆(広島県)
諸工芸
日本の諸工芸
- 江戸切子(東京都)
- 加賀水引(石川県)
- 甲州印伝(山梨県)
- 江戸からかみ(東京都)
- 真壁石燈籠(茨城県)
- 若狭めのう細工(福井県)
- 岡崎石工品(愛知県)
- 尾張七宝(愛知県)
- 岐阜提灯(岐阜県)
- 駿河雛具(静岡県)
- 京扇子(京都府)
- 姫路革細工(兵庫県)
- 京石工芸品(京都府)
- 京うちわ(京都府)
- 京表具(京都府)
- 播州毛鉤(兵庫県)
- 出雲石燈ろう(島根県・鳥取県)
- 福山琴(広島県)
- 丸亀うちわ(香川県)
- 尾上べっ甲細工(長崎県)
- 中津和傘(大分県)
- 来民渋うちわ(熊本県)
- 薩摩切子(鹿児島県)
- 東山和紙、成島紙(岩手県 )
- 十文字和紙(秋田県 )
- 深山紙、高松和紙、長沢和紙、月山和紙(山形県 )
- 白石和紙、丸森紙、柳生紙(宮城県 )
- 遠野和紙、上川崎和紙、山舟生和紙、野老沢和紙、郡山紙(福島県 )
- 越後和紙、小出紙、大沢紙、伊沢紙(新潟県 )
- 西ノ内紙(茨城県 )
- 烏山和紙、程村紙(栃木県 )
- 桐生和紙(群馬県 )
- 小川和紙(細川紙)(埼玉県 )
- 軍道紙(東京都 )
- 西島和紙、市川紙(山梨県 )
- 内山紙、松崎紙、立岩紙(長野県 )
- 横野紙=駿河紙、駿河柚野紙、修善寺紙(静岡県 )
- 越中和紙(八尾和紙)、五箇山紙、蛭谷紙(富山県 )
- 二俣和紙、加賀雁皮紙(加賀和紙)(石川県 )
- 越前和紙、若狭和紙(福井県 )
- 美濃和紙、山中和紙(飛騨紙)(岐阜県 )
- 小原紙(森下紙)(愛知県 )
- 揉唐紙、江州雁皮紙、桐生紙(滋賀県 )
- 黒谷和紙、丹後和紙(京都府 )
- 和泉紙(大阪府 )
- 伊勢和紙(三重県 )
- 国栖紙、吉野紙(奈良県 )
- 保田紙、古沢紙、高野紙(和歌山県 )
- 名塩和紙、杉原紙(兵庫県 )
- 因州和紙(鳥取県 )
- 石州和紙、出雲和紙、勝地和紙(島根県 )
- 備中和紙、高尾和紙、津山紙(岡山県 )
- 大竹和紙、木野川紙(広島県 )
- 徳地和紙(山口県 )
- 阿波和紙(徳島県 )
- 伊予和紙、大洲和紙、周桑和紙(愛媛県 )
- 土佐清帳紙(高知県 )
- 八女和紙(筑後和紙)(福岡県 )
- 名尾和紙、重橋和紙(唐津和紙)(佐賀県 )
- 竹田和紙、弥生和紙(佐伯紙)(大分県 )
- 宮地和紙(熊本県 )
- 穂北和紙、美々津紙(宮崎県 )
- 蒲生和紙(鹿児島県 )
- 琉球紙(芭蕉紙)(沖縄県 )