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みたままつり

みたままつり

光の参道

一時(いちどき)にこれほどの数の提灯を目にする機会はそうはないだろう。人によっては、提灯を使う祭りとして有名な秋田の竿燈祭りを想起するかもしれない。いや、数だけでいったらこちらのほうが多いだろうか。献灯(みあかし)と呼ばれるこの提灯は人々から奉納されたもので、表面には奉納した企業や個人の名前が書いてある。その総数は大小合わせて約三万灯。その膨大な数の提灯が壁の様に参道の両側を埋め尽くしている。そして、その下には、焼きそばに金魚すくい、大判焼き、お好み焼き、スイカにアンズ飴、イカ焼きといった様々な屋台が立ち並ぶ。本殿に向う人、参拝を終えて家路につく人、屋台に向う人。人々は思い思いに歩き、立ち止まり、覗き込み、列をなす。

まだ外も明るい時間から灯の入れられる「提灯の壁」がその真価を発揮するのはあたりが暗くなってから。昼間のうだるような暑さが、ようやく緩み始める気がする日没後、空が濃い青色から闇へとその色を変えていくにつれ、次第に提灯は輝きを増し、光に満たされた参道は際立っていく。

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みたままつり

毎年七月に靖国神社で行われる「みたままつり」。先祖の霊を祀り供養する「お盆」の風習に因み、昭和22年に始まったもので、期間中におよそ30万人もの人々が訪れる東京の夏の風物詩の一つだ。境内では日本舞踊や琵琶、津軽三味線演奏、浪曲、民謡、かっぽれなどの日本の伝統芸能に、古武術の「形」なども披露される。

   

第二鳥居の奥にある神門と七夕飾り。神門は昭和9年(1934)に建てられたもので、中央の扉には直径約1.5メートルの菊花の紋章が取り付けられている。

参道の屋台

祭りのそぞろ歩きの楽しみの一つが屋台の冷やかし、食べ歩き。用意された席で座って食べる事も出来る。総数二百軒ともいわれる屋台が文字通り軒を連ね、魅惑的な香りと色と音で人々を惹きつける。今や見かけることもほとんどなくなった見世物小屋や、手作り感溢れるお化け屋敷なども。




大村益次郎の銅像の前に組まれたやぐらとその周囲で踊られる「盆踊り」。飛び入り参加も可能で、やぐら周辺で思い思いに踊る人たちも多い。

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みたままつり

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Japan Web Magazine 編集部

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