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安芸城

安芸城

安芸(安喜)土居

土佐国東部の安芸一帯を支配していた安芸親氏によって1308年(延慶元年)に築かれたと伝わる安芸城は、安芸平野の中央、安芸川沿いの小高い丘にある平山城。
安芸氏は戦国時代には土佐七雄の一人に数えられるまでに勢力を伸ばすが、安芸国虎の代に繰り返された長宗我部元親との度重なる戦の末敗れ、安芸城は落城してしまう。

国虎の後、長宗我部元親は弟・香宗我部親泰を安芸城の城主にすえ、ここを拠点に阿波に攻めいっている。しかし、その長宗我部も元親の子・盛親の代になって関ヶ原の戦いで西軍側についたため改易となり、山内一豊が土佐に入封、一豊にこの地を与えられた家臣・五藤氏が幕末まで一帯を治めることとなる。

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安芸城

1615年(元和元年)に出された「一国一城令」以降は城ではなく「土居」と称し、土塁と内堀の中に屋敷を建て、土塁の上に塀を設けるなどして改修を行なったため、安芸(安喜)土居とも呼ばれた。土居とは陣屋というような意味合いだ。さらに土居の周囲には家臣の武家屋敷が整備された。これら武家屋敷の町並みは現在も「土居廓中」として残っており、「重要伝統的建造物群保存地区」にも指定されている。

土居廓中土居廓中

土居廓中武家屋敷 野村家(左)と武士にのみ許されたという土用竹の生垣の続く武家屋敷(右)

安芸城
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安芸城

   

安芸城安芸城

五藤家に伝わる武具・甲冑、美術工芸品等1,000点あまりを展示する安芸市立歴史民俗資料館と、安芸市立書道美術館が敷地内に建てられている。

安芸城
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毒井戸跡

安芸国虎と長宗我部元親との間に起きた戦で、安芸城の落城を早めた原因のひとつとされる毒井戸跡。1569年(永禄12年)4月、長宗我部の大軍に安芸城は包囲された。安芸勢は敵に背後を取られながらも善戦、籠城は24日間に及んだが、この間に長宗我部側に内通した横山民部により、井戸に毒が入れられ、倒れるものが続出、食料も尽きていく中で、兵たちの士気は著しく低下する。そして、ついには城の東側、安芸川の対岸より放たれた火矢のために城が炎上してしまう。最後を覚悟した安芸国虎は城内に残る全将兵と民の助命と引き換えに降伏、菩提寺であった浄貞寺に移り自害し、安芸城は落城した。

関ヶ原の戦い後、長宗我部に代わって土佐国に入封した山内一豊の家臣で、江戸時代を通して安芸を治めた五藤一族の神社、藤崎神社

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