おいしいグルメと楽しいスポット、美しい風景が満載の千葉に行ってみよう!
公開日: 2022年9月29日 | 最終更新日 2023年9月23日
Contents
千葉の美しい風景 千葉の絶景と絶品グルメ 千葉の魅力
あなたは「千葉」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?東京のベッドタウン?ディズニーランドがあるところ?九十九里浜や落花生?人によっていろいろなイメージがあるかもしれません。今日は幾つかのキーワードから、千葉県をひも解いて、その魅力に迫ってみましょう。千葉のことをよく知る人もそうでない人も、ぜひ目を通してみてくださいね。あらためて、あなたの知らない「千葉」の魅力が、まだまだたくさん隠れているかもしれません。
千葉ってどんなところ?基本情報
東京から電車で約40分(※)、人口およそ3700万人余りを数える「首都圏」の一画をなす千葉は、日本の主要窓口の一つである成田空港や、日本最大級の集客数を誇るディズニーリゾート、国際会議や商業、食品関連のイベントが行われる幕張、港湾取扱貨物量ランキングで全国第2位(2019年度)を誇る千葉港、製鉄や石油化学の巨大な工場が林立する沿岸部の京葉工業地帯、水揚げ量日本一を誇る銚子漁港、江戸時代からの不動明王信仰の一大中心地であり元禄時代には当代きっての人気歌舞伎役者「初代・市川團十郎」が帰依、現在も寺社としては日本一の初詣参拝客数を誇る「成田山新勝寺」など、首都圏のみならず「日本」全体を支え、人々の暮らしを守り、生活を豊かにし、愉しませるために欠くことのできない施設や場所が数多く点在する地域。工業、商業、交通、エンタメのみならず、県の南側から東側にかけては豊かな海と繋がる自然にあふれる地域が広がっており、九十九里浜と犬吠崎、そして屏風ケ浦は、朝日や夕日の絶景スポットとしても知られています。(※)総武線快速で東京駅から千葉駅までの所要時間
歴史的に見ても、古事記(712年)、日本書紀(720年)、万葉集(759年~780年頃)などにもその名を見る事が出来、上総国、下総国、安房国という名も歴史書や古書に度々その名が登場をします。安房は、石橋山の戦いで大庭景親に敗れた源頼朝が落ちのびてきた地としても知られていますよね。千葉ゆかりの著名な豪族、領主、武将、「氏」としては、千葉氏のほか上総氏、相馬氏、遠藤氏、高城氏などがいますが、室町、戦国時代以降は、滝沢馬琴(曲亭馬琴)の書いた「南総里見八犬伝」でもその名が登場する「安房里見氏」の名が知られています(南総里見八犬伝は戯作・フィクション)。
とはいえ、家康が江戸幕府を開府して以降は、江戸の喉元、おひざ元ともいえる近距離にある千葉には、警戒して大きな大名家をおかず、江戸の重要拠点の一つとして、譜代大名が置かれ、領地も細かく、天領や旗本領、小大名領に区分けされました。家康本人はといえば、鷹狩などで千葉の船橋や八鶴湖(東金)などを幾度も訪れたようです。その為に千葉御茶屋御殿、船橋御殿、東金御殿などが整備されました。ちなみに「千葉県」という名の県は、1873年(明治6年)、木更津県と印旛県が合併したことにより誕生しています。
千葉の名前の由来
千葉県の名前の由来としては諸説ありますが、葉が多い場所であったから「千葉」となったという説や、「茅(ちがや)」が生い茂る場所だったので初めは「茅生(ちぶ)」とよばれていたものが、いつしか「ちぶ → ちば」となった説などがあります。上にも名前のある下総の豪族・千葉氏は、度々千葉の名前の由来として誤認されていますが、桓武天皇を祖先とする平安時代中期の武将・豪族平忠常の子孫が千葉に本拠地をおいていたので「千葉氏」と呼ばれるようになった、というのが史実のようです。
日本で最も平らな県?
北部には関東平野が広がり、利根川や江戸川が流れ、下総台地が広がる千葉は、県全域の起伏がなだらかな事で知られています。南部の丘陵地帯には多少起伏があるものの、最高地点の愛宕山(南房総市)でも標高408.2メートルの低さで、その愛宕山が千葉県の最高峰ということからも、どれほどなだらかな県かがよくわかります。県の平均標高は約45メートル。美しい海に囲まれた島であり、あまり高い山が無さそうなイメージの沖縄(平均標高82メートル)よりもさらに低く、日本で最も平均標高が低い県なのです。ちなみに大都会「東京」の平均標高は242メートルで全国第34位。東京の地理にあまり詳しくない方は「東京」=高層ビルが立ち並ぶ大都会のイメージの方もいらっしゃるかもしれませんが、山梨、埼玉との県境に標高2000メートルを超える雲取山があり、そのほかにも奥多摩の山々があるので、平均標高で見ると意外にも青森や宮城よりも高いのです。余談ついでに日本の全国平均標高は361メートル、山がちな国なのがよくわかりますね。
落花生の産地として有名な千葉 落花生以外には何があるの?
明治9年に現在の山武市で栽培が始まって以来、千葉県は落花生(ピーナッツ)の名産地、特産地として知られています。その収穫量は国内の約8割!県内で栽培されている主な品種は、千葉半立(ちばはんだち)、ナカテユタカ、郷の香(さとのか)、おおまさり、Qなっつ(千葉P114号)の5品種。煎豆やバターピーナッツ、ピーナッツクリーム、落花生みそ(ピーナッツ味噌)、ピーナッツ菓子などに加工されるほか、地元ではゆで落花生、おこわ(落花生おこわ)などでも食されている千葉の主要作物の一つです。そんな落花生で有名な千葉ですが、落花生以外の特産品、名産品といえば、その名が挙がるのが「醤油」。全国トップの醤油生産量(国内出荷量の3割以上)を誇る千葉は、キッコーマン(千葉県野田市)、ヤマサ醤油(千葉県銚子市)、ヒゲタ醤油(千葉県銚子市)といった名だたる醤油メーカーの拠点でもあり、江戸時代から生産が行なわれている長い伝統を持つ、醤油の歴史、特に関東の濃口醤油の歴史を語る上で欠かせない場所でもあるのです。国内5大メーカーのうちの3つを占める上記の三社のほかにも、キノエネ醤油(野田市)、窪田味噌醤油(野田市)、大高醤油(山武市)、ちば醤油(香取市)、宮醤油(富津市)、渡辺醤油(富津市)、小倉醤油(銚子市)、宝醤油(銚子市)、タイヘイ(匝瑳市)、入正醤油(香取郡東庄町)、フジハン醤油(香取郡神崎町)、コニシ醤油(君津市)、溝口醤油(袖ヶ浦市)などなど、大小さまざまな醤油メーカー、醸造所があり、生産量のみならず、「醤油メーカー」の数も日本一を誇っています。
落花生、醤油のほか、温暖な気候を利用して、びわや梨、すいか、メロン、お米、ネギ、大根、鶏卵などの栽培、生産も盛ん。日本梨の生産量は全国トップ、びわやスイカの生産量は全国2位、メロンは全国12位、お米は全国8位、ネギや大根は全国1位、鶏卵は全国2位、ほうれんそうや春菊、さつま芋、蕪、ナバナ(菜の花)なども全国でトップクラスのシェアを誇っています。温暖な気候に加え、農作物の生産に向いている平らで肥沃な土地、そして何より、大消費地・東京(その昔は江戸)が近くにあることも、多くの作物で生産量がトップクラスの理由です。
農作物や魚介類などの名産品や特産品などの、いわゆる「全国シェア~」とは少し次元を異にしますが、銚子電鉄の「ぬれせんべい」も今や千葉を語る上で忘れてはいけない名物品。「まるごとびわゼリー」や「ぴーなっつ最中」「楽花生パイ」「楽花生ダックワーズ」といった千葉ならではの銘菓、名物菓子、名物スイーツも目白押しです。
千葉の有名スポット 千葉の観光地、観光名所って?
千葉の著名な観光スポット、テーマパーク、娯楽施設といえば、なんといっても「ディズニーリゾート(ディズニーランド、ディズニーシー)」。全国に数多あるリゾート施設の中でも国内トップの集客力を誇る誰もが知るテーマパーク、アミューズメント施設ですね。ディズニーリゾートがあまりに有名なので、千葉のそのほかの観光スポット、訪問スポットが目立ちませんが、千葉には娯楽好き、ショッピング好きから自然好きまで、色々な好みの人が楽しめる様々な観光地や訪問スポットが点在しています。
エンターテイメント、娯楽、ショッピング派には
◇鴨川シーワールド・・・4頭のシャチをはじめ、セイウチ、トド、アシカ、アザラシ、イルカといった海獣(海の哺乳類)や、ウミガメ、ペンギン、ピリカ、ペリカン、クラゲに至るまで、約800種もの様々な海や川の生き物の生態とパフォーマンスを目にすることができる。シャチやイルカのパフォーマンスは圧巻。
◇三井アウトレットパーク木更津・・・店舗数日本一を誇る巨大なアウトレットモール。日本初出店の店なども含め、現在300以上の店舗が営業している。
◇ふなばしアンデルセン公園・・・約39万平方メートルの敷地内に、アスレチックなどを楽しめる「ワンパク王国ゾーン」、童話館や風車のある「メルヘンの丘ゾーン」、ワークショップ室や版画のアトリエ、食のアトリエなどがある「子ども美術館ゾーン」、散策路や田んぼのある「自然体験ゾーン」、とかげネットや花の城、レストハウス、ハートのトピアリー、ミニチュアガーデンなどがある「花の城ゾーン」という5つのゾーンがあり、様々なアクティビティ、体験ができる施設として、特に家族連れに人気の場所。2015年度のトリップアドバイザーの「トラベラーズチョイス 世界の人気観光スポット」の「テーマパーク部門」では、「東京ディズニーランド」「東京ディズニーシー」に次いで日本国内3位に選ばれている。
◇マザー牧場・・・広大な敷地の中、羊やアルパカ、うし、馬、ロバなどの動物達との触れ合いやエサやり体験、ショーやイベントを楽しめるほか、菜の花やネモフィラ、ペチュニアなどの花々が咲き乱れる花畑でのんびりと過ごせる。
◇東京ディズニーランド・・・言わずと知れた日本で最も人気のあるテーマパーク。シンデレラ城を中心に、ビッグサンダー・マウンテン、スペース・マウンテン、スプラッシュ・マウンテン、ホーンテッドマンション、イッツ・ア・スモールワールドなどなど、世代を超えて幅広い層が楽しめるアトラクションが数多く揃っており、年間1800万人もの人々が訪れる。
◇東京ディズニーシー・・・ディズニーランドとともに「東京ディズニーリゾート」を構成するテーマパーク。海に関係するアトラクションやショー、レストラン、ショップまで、ディズニーの世界観を心行くまで堪能できる。
鴨川シーワールド(画像提供:千葉県観光物産協会)
マザー牧場(画像提供:グー)
自然や風景が大好き、写真を撮ったり、散策したりの行動派には
◇大山千枚田・・・知らなかった人は、「千葉にこんなに立派な棚田があったの?」と驚くほどに美しい棚田が幾段にも渡って連なっている。水が張っている時期の夕暮れもおすすめ。
◇銚子 犬吠崎・・・言わずと知れた、千葉の有名スポット。GPSなどにその主役は変わっても、今も現役で海を照らし続ける灯台と、大パノラマが堪能できる犬吠崎の絶景が素晴らしい。
◇屏風ヶ浦・・・約10キロメートルに渡って続く断崖。自然の力を間近で感じることができる迫力の景観。CMや映画、ポスターなどにも使われた、美しい夕焼けを見る事が出来るスポット。
◇鋸山・・・鋸南町と富津市の境に位置する標高329.5メートルの山。標高の割には険しい山として知られ、迫力の景観が楽しめるほか、海側の絶景も素晴らしい。巨大な石仏や千五百羅漢も見ごたえあり。
◇江川海岸 水面に反射する茜色と電柱のシルエット。絶景の夕焼け、夕日(夕陽)スポットとして有名。潮干狩りもできる。
◇中の島公園・・・潮干狩りで有名な場所。東京湾の風景が一望でき、工場群や天気が良ければ富士山や横浜のビル群なども見える。特に夕暮れ時が美しく、「恋人たちの聖地」の一つにも選ばれている。
◇養老渓谷・・・大多喜町と市原市の境界付近にある渓谷。美しい景観美の中、ハイキング、渓流釣り、川遊び、BBQなどを楽しめる。夏前には蛍、秋には絶景の紅葉風景も。すぐそばに房総半島最大の温泉郷・養老温泉がある。
◇梅ヶ瀬渓谷・・・養老川の支流である梅ヶ瀬川の浸食により作り出された「浸食崖」を見ることができる渓谷。四季折々の自然の美しさを楽しめるが養老渓谷同様、紅葉の時期の美しさは素晴らしい。
◇海ほたるパーキングエリア・・・東京湾に浮かぶ「海ほたるパーキングエリア」は、川崎と木更津を結ぶ「東京湾アクアライン」の木更津人工島(木更津市)にあるPA。東京や神奈川方面から車で千葉に出かける際、休憩地点として多くの人が立ち寄るスポットだが、充実の施設(飲食やショッピング等)に加え、東京湾の絶景を楽しめることから人気。特に夜の風景がおすすめだ(日本夜景遺産に指定されている)。
◇清水公園・・・約500種という様々な花を楽しめる公園。釣りやBBQ、Dayキャンプ、フィールドアスレチックなども楽しめる。
◇佐原の町並み・・・江戸の面影が今も残る町として、重要伝統的建造物群保存地区にも選定されている。伊能忠敬の出身地としても知られる。
大山千枚田
→ 大山千枚田の詳細
千葉には「千葉」の名がついた神社やお寺はあるの?
アーティストや芸人の町として全国的に有名な東京・高円寺には「高円寺」という名のお寺があるのは知る人ぞ知る話ですが、千葉にも「千葉寺」という名のお寺があります。読み方は「せんようじ」。「ちばでら」とも呼ばれています。伝承によれば、709年(和銅2年)に行基により創建されたと伝えられる由緒ある寺院で、境内の大銀杏の木が「千葉寺のイチョウ」として千葉県指定天然記念物となっています。
また、千葉駅や京成千葉駅から徒歩15分ほどの場所には、千葉氏の守護神である妙見菩薩をご本尊とする「千葉妙見宮」が1869年(明治2年)に神社となった「妙見本宮 千葉神社」があります。
東京から近いのに、ローカル線の雰囲気を味わえる鉄道がある?
鉄道好きには名の知られた「いすみ鉄道」は、いすみ市にある「大原駅」と大多喜町の「上総中野駅」間約26.8キロメートルを結ぶローカル鉄道。雰囲気のある古い車両がとことこと走る様子はとてもフォトジェニックで、特に菜の花が咲き乱れる中を走っている光景は、熱烈な鉄道ファンならずとも思わず写真におさめたくなる絶景です。
千葉に行ったら食べたい!千葉の郷土料理、千葉の名物料理、千葉の絶品食べ物
◇勝浦タンタン麺・・・元々は寒い海での仕事の後に体に冷えた海女さんや漁師さんのために、体がぽかぽか暖かくなるようなメニューとして考案されたという勝浦の名物グルメ、ご当地グルメ。担々麺といえばゴマペーストを用いたゴマの香りが特徴ですが、勝浦タンタン麺は、醤油とラー油を用いているのが特徴。ひき肉とみじんぎりのネギ(または玉ねぎ)、ニラ、ニンニクなどの香りとあいまって、どんどん箸が進む一品。味噌ベースの店もあるので、食べ比べも楽しい。
◇黄金あじ・・・きらきら光る魚体が黄金色に輝いて見えることから「黄金アジ」の名がある根つきのアジ。大ぶりのどっしりとした見た目もさることながら、その旨味、味わいは一度食べたら忘れられないもの。黄金アジの読み方は「おうごんあじ」ではなく「こがねあじ」です。地元の漁師は単に「金アジ」「黄アジ」とも呼びます。
◇伊勢エビ・・・本場伊勢で食べると値の張る伊勢エビも千葉で食べれば少しリーズナブル。おすすめは旬の時期に水揚げ地のそばの民宿に泊まること。片づけたり、家に帰ったりする心配をせずに、ゆっくり食べてのんびり飲めば気分は最高。
◇なめろう・・・千葉といえば、これ!という人もいる千葉の郷土料理「なめろう」。新鮮なアジなどの魚をネギやシソ、ショウガなどとともにたたき、さらに味噌を加えてねっとりとするまで叩いたもの。昨今では都市部の居酒屋などでもみかける「なめろう」。でも、千葉で食べる本場のなめろうの、口当たりや美味しさは桁違い!千葉の沿岸部に出かけたら忘れずに食べたい一品。
いかがでしたか?千葉には、今回掲載しきれなかったスポット、グルメなども含め、このほかにもまだまだ沢山の魅力的な場所、モノ、グルメがそろっています。機会があったら是非足を運んでみてくださいね。
→ 千葉の関連ページ