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由布島

由布島

周囲を海に囲まれた日本には、数多くの島があるのはご承知の通り。海上保安庁が1986年に、「自然に形成された陸地であって、水に囲まれ高潮時においても水面上にあるもの」という定義の下、「高潮時に周囲が100メートル以上」の条件を加えてカウントした島の数は、全部で6852。そのうち人が住んでいる島は418(平成22年国勢調査より)を数える。

島と一口にいっても、色々な島があり、沖島や竹生島のように湖(琵琶湖)の中に浮かぶ島もある。世界的にみれば、オーストラリア大陸より小さな陸地を「島」と呼ぶので、本州も北海道も四国、九州も島だ。通常は水に囲まれていても、干潮時になると歩いて渡れるような知林ヶ島(鹿児島県)や大角豆島(ささげじま)(愛媛県)、古城島(愛媛県)、長浦島(愛媛県)、弁天島(高知県)、丸山島(香川県)、見附島(石川県)のような島もある。

そのような歩いていくことの出来る島の中でも、南国情緒溢れる雰囲気で知られているのが、由布島(ゆぶじま)だ。由布島は、西表島と小浜島の間にある面積0.15平方キロメートル、周囲約2キロメートルの小さな島で、海流により砂が堆積したことによってできた砂の島。

島の最高標高はわずか1.9メートルで、すぐそばにある西表島との間の海は、満潮時で約1メートル、通常は大人の膝くらいまでしかない。それゆえ、由布島と西表島の間、約400メートルの行き来には主に観光客向けに水牛車が用いられており、干潮時ならば、徒歩やトラックなどで渡ることも可能だ。

そんな由布島にはかつて、竹富島や黒島からやってきた多くの島民が暮らし、西表島に通って田畑を耕すなどして暮らしていた。島には商店や食堂、小学校や中学校もあり、日常生活が営まれていたが、1969年(昭和44年)に島を襲った台風(エルシー台風)により壊滅的被害を受け、ほとんどの人が西表島に移住、今も島に定住している人はごく僅か。現在、島は熱帯、亜熱帯の植物や昆虫たちを見ることの出来る亜熱帯植物楽園となっており、水牛車で訪れる観光客を楽しませている。

由布島水牛車・入園料

入園料:(水牛車代金込み)大人(中学生以上)2,000円 子人(小学生)1,000円 (水牛車に乗らず徒歩の場合 入園料 大人700円 小人350円)
営業時間:9:30~16:00(最終締め切り15:15)
問合せ:(0980)85-5470/亜熱帯植物楽園由布島

水牛車
西表島発/始発9:30 10:15~15:15まで30分おき、最終16:15
由布島発/10:00~16:00まで30分おき、最終16:00

撮影場所

Japan Web Magazine 編集部

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