安慶名闘牛場

安慶名(あげな)闘牛場

「闘牛」と聞くと多くの人がイメージするのは、スペインの闘牛だと思うが、日本でも古くから行われているのをご存じだろうか。

岩手県久慈市や、新潟県の長岡市、小千谷市、島根県隠岐、愛媛県宇和島市、鹿児島県徳之島、沖縄県うるま市などで伝統的に行われている闘牛は、スペインのそれのように闘牛と闘牛士が対峙して戦うものではなく、牛同士がぶつかり合い、押し合う相撲の様なもの。神事として行われるようになったのがその発祥とも、鶏や犬を戦わせるのと同じく、庶民の娯楽として自然発生的に生まれたものともといわれ、地域により、牛の角突き、牛相撲、牛突きなどと呼ばれ親しまれている。

首を鍛えるためにタイヤなどに突進させて稽古をしたり、海岸などを歩かせて足腰を鍛えたりと、子牛の頃から闘牛の為の牛として手塩にかけて育てられた牛たちが闘争本能のままに、ぶつかり合う様子は手に汗握るもので、ひとたび競技大会が行われると会場は大興奮に包まれる。

写真は、国の史跡にも指定されている安慶名城跡に隣接している安慶名闘牛場の様子。現在は、闘牛大会は主に屋根のある「うるま市石川多目的ドーム」で開催されることが多いようで、こちらでの闘牛開催は年1、2回程度とのことで撮影日には草がわさわさと生い茂っていたが、かつては年に幾度も大会が開かれ、多い時には数千人が集まり、掛け声や指笛が響き渡り、観客たちは大いに闘牛を楽しんだ。

「ウシオーラセー」と呼ばれる沖縄の闘牛は、琉球王朝の時代から受け継がれてきたともいわれる伝統的なもので、明治~大正~昭和と、娯楽の少なかった時代には人々の大切な楽しみの一つだった。今でも、沖縄には今帰仁村営闘牛場、本部闘牛場など数か所の闘牛場があり、定期的に闘牛が行われている。ちなみに、来たる2015年8月9日(日)12時から、「第6回 夏の全島闘牛大会」が「うるま市石川多目的ドーム」で開催される。興味のある方はチェックしてみてはいかがだろう。

関連リンク:うるま市 闘牛を観戦しよう

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