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夜の広島城

夜の広島城

1589年(天正17年)、毛利輝元により築かれた「広島城」は、広さ約12万平方メートルを誇る、国の史跡にも指定されている城。名古屋城、岡山城と共に日本三大平城の一つにも数えられる城です。

江戸時代には、広島藩42万6000石の浅野家12代の居城として、明治維新まで250年間にわたり藩の中心を担っていました。残念ながら、広島の原爆で倒壊してしまいましたが、豊臣秀吉も名護屋城へ向かう途中で立ち寄った際に上ったという、五重の大天守と南と東に2つの三重小天守を連結した複合連結式の大天守は、戦前は国宝にも指定された荘厳華麗なものでした。

写真は、1958年(昭和33年)に復元された現在の広島城の天守とお濠の風景。

この大天守は「広島復興大博覧会」が開催された際に復元されたもので、創建当初の天守の忠実な復元を目指して建てられたものといいます。

ライトアップされた天守がお濠の水に映り込み、築城当初には当然なかった街灯やビルの明かりが雲に反射して、夜空をぼんやりと明るくしています。それはまるでレフ板のように城をくっきりと浮かび上がらせていました。現在と過去が混じり合った、少し不思議でとても美しい風景でした。

撮影場所

Japan Web Magazine 編集部

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