十二湖

十二湖

神秘の青

それはまるで、森の中で見つけたひっそりと神秘的に輝く宝石。木々の間から漏れ来る朝の柔らかい陽光が、池の中にそっと差し込んで、ため息が出るほどに美しい青色できらめく。

音も立てずに目の前を通り過ぎた二尾のヤマメは、その下に横たわる朽ちた木の空洞に入っていった。

透過した光がきらきらと水底で輝く。

あまりにも全てが澄みきって、まるでそこには水が存在しないかのような錯覚さえ覚えるほどだ。そこには空気と水の境目さえないようだ。空気は水の中に溶け込み、水は空気の中に溶け込んでいく。世界はゆるやかに融合していく。光輝を放ちながら、上へと落ちていく。それは純粋でゆるやかな絶頂。優しく落ち着いた幻。グレツキの交響曲の様に、裏に激情を秘めつつも、穏やかに微笑みながら静かに佇んでいる。表に見えるものの後ろに、深い情は隠されている。

さらさらと吹く風に水面はゆれ、サファイアブルーからエメラルドグリーンへとその色を変えていく。

いつまで眺めていても、それは飽きることの無い光景。ただ静かに時だけが流れゆく。

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十二湖

十二湖は白神山地の一角にある湖の総称。1704年の地震で川がせき止められて出来たと推定されている。青池、沸壷の池、越口の池、王池、金山の池など付近には全部で33の湖沼が点在するが、大崩から見ると12の湖(池)が見えるのでこの名がついた。

光の具合によってその濃さを変えながらも、美しい色を見せる池の水。その色の秘密は詳しくはわかっていないという。

十二湖・青池十二湖十二湖十二湖
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十二湖へのアクセス

十二湖へは、JR東日本・五能線「十二湖駅」下車、弘南バス十二湖線に乗車し、終点「奥十二湖」下車。冬季は通行止めになるので注意。散策に要する時間は、1時間半~。あまり急がず、ゆっくりと幻想的な美しさを楽しみたい。散策路は整備されてはいるが、足元が悪い場所もあるので、ハイヒールやサンダル以外の歩きやすい靴がおすすめ。

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十二湖

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