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陶山神社

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有田焼陶祖神

「陶山神社」(すえやまじんじゃ)は、佐賀県西松浦郡有田町大樽の町を見下ろす小高い場所に鎮座する神社です。1658年(万治元年)8月、鍋島藩の有田皿山代官の命により、現在の伊万里市二里町大里にある神之原八幡宮から主祭神・応神天皇を分霊して勧請し、「有田皿山宗廟八幡宮」として祀ったのがそのはじめと伝えられています。親しみを込めて「八幡さん」と地域の人々に呼ばれていた神社が、現在の「陶山神社」となったのは明治以降のこと。「有田焼陶祖の神」として、今も広く崇敬を集めている神社です。

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「陶山神社」へは、有田の町のメインストリートから脇に入り、階段を上ってアクセスします。階段を上ると目の前にJR佐世保線の線路が通っていて、遮断機のない踏切があります。

神社の境内を汽車が通り抜ける、という珍しい風景はテレビなどで取り上げられることもあるそう。車の往来がない踏切には遮断機の設置が義務付けられていないため、このような光景が生まれたといいます。警報機があり、本数も1時間に1~2本とそれほど多くはないのですが、線路を渡るときは左右をよく見て気を付けて渡ってくださいね。

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踏切を渡ると出迎えてくれる立派な狛犬。有田焼の町・有田の総鎮守として崇敬される神社の参道を両側から守っています。

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鳥居を二つくぐり、階段を上ります。階段を上りきると神社の本殿が見えます。そこからは山間にある有田の町の様子が一望のもとに。

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入母屋造の神社本殿。鳥居や狛犬を始め、灯籠、大水瓶、欄干から絵馬やお守りに至るまで、さすがは焼き物の町、境内のそこかしこに陶磁器がみられます。

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磁器の鳥居

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ほかでは中々お目にかかれない珍しい磁器製の鳥居です。高さ3.7メートルで、1888年(明治21年)の完成。1956年(昭和31年)の台風で鳥居の上部が飛散しましたが、4年後に再建されました。2000年(平成12年)4月28日に、国の登録有形文化財に指定されています。

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狛犬

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本殿前で境内を見守る狛犬も陶磁器製。1887年(明治20年)に、赤絵町今右衛門により奉納されたもの。高さ82センチメートル。風貌も特徴的です。

神社の呼び名

陶山神社は正式には「すえやまじんじゃ」と読みますが、一般には「とうざんじんじゃ」とも呼ばれています。

陶山神社 祭礼

例年5月4日に、焼き物の繁栄を祈願する「陶祖祭」が行われます。また、10月16、17日の両日には、椎谷神社の秋祭りとあわせ「有田くんち」と呼ばれる秋の例祭が催行されます。

陶山神社へのアクセス

陶山神社へは、JR佐世保線「上有田駅」から徒歩で約10分。もしくは「有田駅」からタクシーで約5分。車で行く場合は、長崎自動車道・武雄北方インターチェンジから車で25分、または西九州自動車道・波佐見有田インターチェンジから車で約10分ほど。

陶山神社 詳細データ

Japan Web Magazine 編集部

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