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六義園

六義園

駒込の日本庭園

国の特別名勝に指定されている六義園(りくぎえん)は、柳沢吉保が徳川五代将軍綱吉から下屋敷として与えられた駒込(当時は駒籠)の地に、自ら設計し、指揮をとって造園した純日本式庭園。実際には将軍側近として公務に多忙であった柳沢吉保は、自ら指揮を取るのが中々難しく、進捗状況が詳細に描かれた絵を見ながら細かい指示を伝えて指揮をとったという。

六義園

真ん中に池を掘り、その土砂で小山を築き、木々を植え名石を配した池泉回遊式庭園で、完成までに七年の月日を要した。その名前の由来は、紀貫之が和歌を「そえ歌・かぞえ歌・なずらえ歌・たとえ歌・ただこと歌・いわい歌」と分類した際に用いた中国の古典「詩経」の詩の分類法「六義」(賦・比・興・風・雅・頌)に因んでいる。庭園で和歌の世界を再現しようと試みた、まさに和歌に造詣の深かった柳沢吉保ならではの命名だろう。六義は本来的には現在の呼び名のように「りくぎ」と読むが、柳沢吉保はあえて大和言葉である「むくさ(六種)のその」と呼びならわした。園内には万葉集、古今集、拾遺和歌集をはじめとした和歌や、古事記、日本書紀等の古典、さらには中国の故事なども参照引用して、柳沢吉保が選択したという名勝、八十八境が設けてある。

視界にビル群が飛び込んでこなければ、都会の真ん中にいることを忘れてしまうほどに、緑に囲まれた落ち着いた空間。紅葉や桜の季節が美しいのは勿論の事、夏や冬に訪れても、それぞれ趣のある姿を見せてくれる。

根津神社と並んでツツジの花が有名。そのほか桜、紅葉、松、欅、イイギリ、ミズキ、楠、スダジイ、サツキ、枝垂桜、紫式部などおよそ6000本の多種多様な樹木を見ることが出来る。

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六義園
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春の六義園

六義園

毎年、桜と紅葉の季節になると開園時間を延長して、春には「しだれ桜と大名庭園のライトアップ」、秋には「紅葉と大名庭園のライトアップ」と銘打って、園内の木々のライトアップが行われ、「夜桜」や「夜紅葉」を楽しむことが出来る。闇夜に幻想的に浮かび上がる綺麗な淡紅色をした枝垂桜の華やかに枝を伸ばしたるその姿は殊に美しい。

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六義園
六義園
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春の六義園の魅力

秋の六義園

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六義園

六義園
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冬の六義園

冬の六義園
雪の六義園
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Japan Web Magazine 編集部

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