阿蘇山で黄金のすすき原に癒される
公開日: 2015年10月14日 | 最終更新日 2023年10月19日
見渡す限り一面のすすきが風に揺れる。それは、まるで薄金色の地面がうねっているかのように、雄大で、そして平和な眺めだ。
9月14日の噴火以来、阿蘇山の火口周辺では入山規制が行われ、噴火警戒レベルは3とまだまだ予断を許さない状況が続いているが、そんなことが嘘のように、すすきたちは優雅に風に揺られている。
秋特有の抜けるような気持ちの良い青空と、すじ雲、肌を撫ぜる爽快な風。紅葉にお月様、読書、そして美味しい食べ物と「秋」は魅力の目白押しだが、このすすきが揺れる風景もまた素敵な秋のワンシーン。阿蘇山麓約1万5000ヘクタール~2万ヘクタールともいわれる広大な野草地に広がるすすき原は、そのスケール、美しさ共に全国屈指で、実際にすすき原の中に身を置いて見渡すとその広さに圧倒される。「すすきの名所」として、奈良の曽爾高原や長野の車山高原、兵庫の砥峰高原など、全国に数あるススキで有名な地を抑えて、ランキングのトップに輝いたことがあるというのも納得の絶景なのだ。
例年、すすきの見頃は種が風に乗って飛び散ってしまう10月の末頃まで。場所によっては11月末頃まで楽しめる。