豊郷駅
薄昏の駅 その駅は、周囲を氷で覆われていた。雪ではなく、一歩踏み出すのも慎重を要するようなつるつるの氷なのだ。何日か前の昼間の温かい日差しで雪が解けて水たまりとなり、それがこの数日の寒さで凍ったのであろうか。こじんまりと
続きを読む道民の方は勿論、季節を問わず北海道に幾度も訪れている方はご存じだとは思うが、北海道の道路は夏と冬でその趣を一変させる。 夏の雄大にして渺茫たる北の大地を駆け抜けていく解放感と爽快感。特に雲一つない青空の下、心地よい風を感
続きを読む桜前線が日々北上し、野の花々が風に揺れる4月中旬。鳥がさえずり、爽やかな陽気が人々の心を和ませる季節になっても、標高2450メートル、立山連峰の中腹・立山室堂平には、見渡す限りの白銀の世界が広がっている。抜けるように美し
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