越前汐ウニ
公開日: 2015年10月7日 | 最終更新日 2022年11月9日
京都方面からならより近く、金沢方面からならあと少し、足を延ばしてでも訪れたい魅力にあふれる福井は、そのほかの日本海側に位置する都道府県に勝るとも劣らない、美味なる海の幸、山の幸、食道楽垂涎の数々のグルメを堪能できる所。
冬の代表的グルメ「越前ガニ」はもとより、若狭牛や若狭ガレイ、福井梅、へしこにおろしそばにソースカツ丼と、越前の風土と気候と伝統が生み出した絶品が目白押しです。
そんな中でも、福井を訪れたら忘れずに味わいたいのが、越前汐ウニ(越前汐雲丹)。日本三大珍味の一つ「越前仕立て汐雲丹」とも称されるこの名品は、江戸時代には既に「越前の国」を代表する珍味として広く知られていたといいます。
「塩蔵法」と呼ばれる昔ながらの製法を守り、国産のバフンウニと塩のみで丁寧に作り上げられる汐ウニは、掛け値なしに「風味絶佳」の表現が当てはまるような逸品。ご飯にも勿論合いますが、なんといっても日本酒にベストマッチ。
もう、「酒飲み」の為に生み出されたのではないかと思う程に、日本酒にこの上なく合うのです。日本酒はもちろん、福井のお酒でいきたいもの。個人的には「黒龍」が堪らないですが、「伝心」、「早瀬浦」、「梵」に「一本義」と、旨い日本酒が勢ぞろいする福井で、仰け反るほどに美味なるこの「汐ウニ」とお酒をやったなら、もう今夜は後は何にもいらない、と感じ入る程の絶対的幸福感に包まれるのです。