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敦賀ムゼウム


写真提供:福井県観光連盟

1920年に日本赤十字社によりシベリアから救出されたポーランド孤児が初めて日本の地を踏んだのが敦賀港。さらに第二次世界大戦中、リトアニアのカウナス領事館で領事代理を務めていた杉原千畝が自らの危険も顧みずに、ナチスに迫害されていたユダヤ人を救うために発給した「命のビザ」を手に、数多くのユダヤ人が敦賀港に上陸したことを記念して、杉原千畝の肉声や難民の残していった時計、「命のビザ」の複製など、関連資料の展示を行っている資料館が「人道の港 敦賀ムゼウム」。2008年3月29日に開館。

革命や戦争、迫害という苦難の中、苛烈な時代を生きた人々の足跡が様々な資料や映像で展示されています。シベリアや遠くヨーロッパから命からがら逃げ伸びてきた人たちを温かく受け入れた敦賀の人々のやさしさと思いやりにあふれる光景が目に浮かびます。現代の日本は平和ですが、その一方で世界では今もどこかで戦争や紛争が起き、テロも頻発、市井の人々が巻き込まれています。過去から学ばなければ、何も変わっていかない世の中。こんな時代だからこそ、一人でも多くの人がこの資料館を訪れ、何かを考えるきっかけになればと思います。

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