旧古河庭園
公開日: 2012年4月16日 | 最終更新日 2023年5月19日
和洋の調和した庭園
旧古河庭園は、JR駒込駅とJR上中里駅のほぼ中間地点、西ヶ原にある庭園です。
武蔵野台地の斜面を巧みに利用して、洋館、洋風庭園、そして日本庭園が配されています。元は、明治の元勲であり、外務大臣などを歴任した陸奥宗光の邸宅であった場所で、宗光の二男・潤吉が足尾銅山の経営者、古河市兵衛の養子となった際、古河家の所有となりました。
洋館と洋風庭園の設計者は、旧岩崎邸庭園洋館、鹿鳴館、ニコライ堂などの設計も手掛けた英国人ジョサイア・コンドル博士。
日本庭園は、山県有朋の京都別邸である無鄰菴、円山公園、平安神宮神苑、南禅寺界隈の財界人の別荘庭園などを数多く手がけた京都の庭師・小川治兵衛の手によるもの。
伝統的な日本庭園と、大正時代の最先端であった近代的な洋風建築・洋風庭園が見事に調和した魅力ある空間で、国の名勝にも指定されています。
園内にはモミジ、シイ、ヒサカキ、ダイオウショウ、モチノキ、ネズミモチ、ヤブツバキ、ツバキ、イヌビワ、サクラ、ハゼノキ、マツ、ヒマラヤスギ、ツツジ、バラ、イイギリ、シャガ、ブラシノキ、ハナショウブ、ヒガンバナ、サザンカなど、様々な植物が植えられていて、季節ごとに葉を茂らせ、花を咲かせます。
特にバラの美しさは名高く、開花時期である5月中旬および10月中旬には、それぞれ「春のバラフェスティバル」「秋のバラフェスティバル」が行われ、たくさんの人々が訪れます。
Japan web magazine’s recommend
旧古河庭園(きゅうふるかわていえん) DATA
- 場所: 東京都北区西ヶ原一丁目
- 交通(公共交通機関で): JR上中里駅から徒歩7分。東京メトロ南北線西ヶ原駅(N15出口)から徒歩7分。JR駒込駅から徒歩12分。都電荒川線飛鳥山駅 徒歩18分。
- 駐車場: なし
- 期間: 通年
- 時間: 午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)
- 休み: 年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)及び例年12月~2月に3日ほど、午後のみ休園。
- 料金: 一般及び中学生 150円・65歳以上 70円・(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)・20名以上の団体 一般及び中学生 120円 65歳以上 50円
- 問い合わせ: 03-3940-1566
旧古河庭園