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ほおずき市

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四万六千日

年間を通して国内外からたくさんの観光客が訪れる東京・浅草の浅草寺。その浅草寺の境内で毎年7月の9・10日の両日、「四万六千日」の功徳日に行われるのがほおずき市。境内には約120軒ものほおずきの露店がひしめき、60万人を超える人で賑わう。一足先に開催される入谷の朝顔市と並ぶ夏の東京の風物詩だ。

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ほおずき市

ほおずき市とは

ほおずき市の説明をする前に、まず「縁日」と「功徳日」について簡単に説明しよう。沢山の露店が軒を連ね、にぎやかな光と音、おいしそうな色と匂いで子供心にわくわくした「縁日」。大人になってもにぎやかな雰囲気や食べ物飲み物の楽しみなど、わくわくは変わらない。そう。縁日というと自動的に「露店」「屋台」を思い浮かべる方も多いだろう。そもそもこの「縁日」とは、神仏と特別なご縁のある日のこと。「有縁(うえん)の日」「結縁の日(けちえんのひ)」「因縁の日(いんねんのひ)」とも呼ばれる日のことで、神仏の降誕や誓願といった特別な日にちなみ、年や月の初めや終わり、または決まった日等に、その日にお参りすれば必ず功徳がある、または通常よりもご利益があるといわれる日のことだ。例えば、薬師如来は毎月8日、金毘羅は毎月10日、虚空蔵菩薩は毎月13日といったように、それぞれ「縁日」が定められ、各地の神社仏閣に普段よりもたくさんの人々がお参りに訪れる。一方、「功徳日」とは、縁日とは別に、室町時代以降に設けられた「その日にお参りすれば、数十日分(数百日・数千日)お参りしたのと同じだけの功徳がある」と定められた縁日のこと。例えば、1月1日に詣でると100日分に相当、2月晦日なら90日分、3月4日なら100日、4月18日なら100日とそれぞれ定められているのだ。

観音菩薩を祀る浅草寺の縁日は毎月18日。功徳日と合わせて、江戸時代よりたくさんの人々がお参りに訪れた。中でも、7月10日は「観音の四万六千日(しまんろくせんにち)」といって、この日にお参りすれば、4万6000日お参りしたのと同じだけの功徳があるとされ、多くの人々が集まった。気の早い江戸っ子は、少しでも早くといわんばかりに9日からお参りに訪れるようになり、いつしか9・10日の両日が「観音の四万六千日(しまんろくせんにち)の縁日」とされるようになったという。

人が多く集まれば、そこに店が立ち、商いが行われるのは世の習い。観音の四万六千日にも露店が並ぶようになる。特に、芝にある愛宕神社の四万六千日の縁日にたっていたほおずき市が、四万六千日なら本場は浅草は浅草寺だ、というわけで、浅草寺境内でも開かれるようになり、年を追うごとにその規模は拡大、定着していった。元来、ほうずきは「ほおずきを水に鵜呑みにすれば、大人は癪を切り、子供は無視の気を去る」と言われ、薬草として評判であったようで、人々は四万六千日の縁日に浅草寺に詣で、縁起物でもあるほおずきの鉢を買い求めたという。

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ほおずき市と雷除け

ほおずき市に出かけると、そこかしこに「雷除け」と書かれた文字を見かける。これは何かというと、浅草寺境内の露店でかつて売られていた赤とうもろこしにちなむもの。

文化年間(1804年~1818年)以降、浅草寺境内では、落雷のあった農家の中で、「赤とうもろこし」を吊るしていた農家だけが雷に合わず無事であった事にちなみ「雷除け」として、赤とうもろこしが売られるようになった。しかし、明治に入って最初の年、不作のために赤とうもろこしが足りず出店できなかったことがきっかけとなり、赤とうもろこしに代わる「雷除け」として、「雷除」のお札が浅草寺から授与されるようになったという。以来、ほおずき市と「雷除け」はセットになっているのだ。

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Japan Web Magazine 編集部

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